★ 子供の安全を守るためにあなたの力が必要です ★

◆ 青パト ◆

 

 子供を守るために、そして市民を犯罪から守るために大江校区防犯協会の青パトがあります。それではこの"青パト"発足の経緯から、その様子や苦労の様子をご紹介致しましょう。
 青パトは大江地区防犯協会が平成17年から運営しているもので、なんと隊員の私有車でパトロールが行われています。子供たちの命と安全をまもるために今日も大江を走り続けています。さて、そもそも防犯協会とは何なのでしょうか?それはかつての戦後の社会、青少年の荒れ果て毎日のように犯罪のニュースが飛び交っていた時代がありました。健全な倫理観を養うため、青少年の育成のために防犯協会は設立されました。自治会をはじめ市民が協力し合ってこそ大江の住みよい町並みがあるのです。
 青パトと呼ばれる"ブルーライトパトロールカー"は発足当時から6台で運営されています。基本的には学童の登下校時間に巡回が行われます。朝と午後3時頃から1時間程度が主な活動に時間となります。登下校中の学童に声をかけるなどする誘拐行為の防止、あるいは路上で騒ぎ立てるなどする迷惑行為の取り締まりなど街頭犯罪の防止に努めています。青パトの効果は確かなもので、防犯協会会長によれば熊本北署の事件発生件数は減少傾向にあるようです。大活躍の青パトですが運営する防犯協会のメンバーは皆高齢者の方々です。ここで問題となってくるのが青パトの運営費用です。なんと費用はメンバーの自己負担で賄われています。熊本市と大江公民館から補助金が支給されていますが、原油高の影響により運営は厳しくなる一方です。防犯協会会長によりますと市の財政も苦しくなり、当面予算の増額は望めないそうです。来年1年持ちこたえられるかという危うい状況で運行しているのです。住民からの援助がなにより重要になってきます。経済的な問題もなんとか克服してパトロールを継続していきたいそうです。青パトはボランティア活動ですが警察に勝るとも劣らぬほどパトロールには力を注いでいます。警察側も民間のボランティアにパトロールを依頼することもあるようです。
 防犯協会では登下校中の学生達に挨拶を交えてのパトロール活動、朝の挨拶運動も行っています。このおかげで小学生もよく挨拶を返してくれるようになったそうです。挨拶は日常のほんの些細なことであるかも知れませんが、同時に大変重要なものです。子供たちはまだまだ挨拶が億劫になるときだってあるでしょう。しかし相手がいれば否応にもするものです。挨拶も習慣化すればすっきりとした気分になるものです。また日頃の子供たちが"いつもと違う表情をしていた場合"にもいち早く気付いてあげられるのも、こうした見守ってくれる方々のお陰なのです。

◆ 防犯・モラル教育のあり方 ◆

 防犯協会会長が今最も期待を寄せているもの、それは街を歩く制服警察官です。制服警察官とは何か?その名の通り勤務中の制服を身に着けた警察官のことです。ここで重要なことは制服姿のまま街を歩くということ。スーパーなどに警察官が制服姿で買い物に来る。このような状況が理想的だといいます。日本では多少物々しい感じもしますが、外国では非常に高価があるそうです。例えばニューヨークで制服警察官が街中を歩くようになっただけで犯罪件数が飛躍的に減少したと実績もあります。犯罪をしようと考える人間は、嫌でも他人の目が目に付くものです。青パトのようにボランティアパトロールでも若干の防犯はできるが、限界がありますし、警察なら頻繁にパトロールできるでしょう。日本には制服警察官はほとんどいません。これは街中に警察が歩いていると、みっともない、物騒だ、といういう慣習があるからでしょう。

◆ 子ども安全ネットワーク ◆

 子供を守るもう一つの活動に"子ども安全ネットワーク"があります。平成17年2月から携帯電話のメールを利用した不審者情報などの配信システム"大江校区安心メール"が作られました。学校と地域が連携して、大江校区で事件や事故が発生した場合に、その情報が学校等から保護者の携帯電話へメールで送られる仕組みです。青少年健全育成協議会、PTA、大江小学校の教員、社会福祉協議会が連携を取って子供を守ろうとしたものが子供安心ネットの始まりです。平成16年9月に子供安心ネットワークの呼びかけ会議を実施、その後携帯電話のメール機能を使って各団体および教育機関と保護者同士の情報交換の形が提案され、翌年2月に実用化となりました。
 最近では安心メールを活用して学校のお知らせなども送るようになりました。安心メール自体の効果は計ることができませんが、保護者の意識は高くなったようです。しかしせっかく安心メールに登録している保護者も、子どもが卒業すると辞めて行ってしまうケースが少なくありません。安心メールは何も子どもを持つ親だけしか加入できないわけではなく、校区の誰もが参加できます。しかし子どもを持たない家庭は、子どもに対する意識が薄いという面が若干ながらあるようです。
 同じく子ども安全ネットワークの活動として、子どもの一斉見守り活動を実施しています。住民にも見守るように安心メールを使って地域情報も流すようになりました。現在600人近くの加入者がいます。
 また、ボランティアで子供を見守る"オレンジパトロール"がある。加入者は70人。町内ごとにオレンジ色の腕章を付けた方々が、登下校中の子供を見守ります。

◆ 安心メールの活用 ◆

 今後の安心メールの活用は、子どもの安全の確保と共に高齢者の安全のためにも利用される方針となっています。大江地区の西側(九州学院方面)には高齢者が多く在住しています。ゆくゆくは高齢者を地域全体で守る仕組みを作っていくことがこれからの課題となります。





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