富蘇峰記念館とは?
 平民主義等を唱えた思想家である徳富蘇峰と、彼の弟であり文筆家の徳富蘆花に関する物が展示・紹介されている場所です。県の指定で市が管理しています。
 敷地内には記念館だけでなく、旧邸や、蘇峰と新島襄の仲のシンボルであるカタルパの木があります。
 徳富家の家系図や、蘇峰・蘆花の著作物、彼らに関わる人物の写真などが展示されています。
 蘇峰と蘆花は父・淇水の任官に伴い、明治3年に水俣からこの地に移って来ており、明治9年に東京に出るまでこの地に住んでいました。
 蘇峰は、少年時代に島崎の兼坂塾や熊本洋学校に学び、5年間の東京・京都遊学の後に15歳で大江義塾を開設しました。
 蘆花は明治の文豪として活躍しており、幼少の折ここから見た神風連の変を後に出版した「青山白雲」の中にある「恐ろしき一夜」に書いています。
富蘇峰と新島襄とカタルパ?
 徳富蘇峰記念館では、徳富蘇峰の四恩人として新島譲、勝海舟、徳富一敬、横井小楠を紹介している。
 敷地内にあるカタルパの木はこの中の一人・新島譲に縁のあるものです。
 このカタルパは西洋梓とも呼ばれ、初夏に白い花を咲かせます。
 新島襄がアメリカから持ち帰った種を蘇峰に渡し、それを植えたのだとされています。
 現在あるカタルパは数代目とのことです。
クセス
 開館:9:30〜16:30
 休館:毎週月曜日
 住所:熊本市大江4-10-33
 電話:362-6076
 バス:交通センター14番乗り場「戸島・NTT病院行き」に乗車し(約15分ほど)「消防局前」で下車、徒歩で2分ほど。