HTML入門の
表紙に戻る

HTML入門の表紙へ

次のページへ


1. フレームで画面分割

〜 フレームタグの使い方 〜


1-1. フレームって何?

あなたは画面が上下や左右に分割されたページをみたことがありますか?

実はそれがフレーム機能なんです。一見難しそうなこの機能も、実はタグを使って書かれているにすぎないのです。

それでは、さっそくフレームを使った簡単なページを書いてみましょう。

(* フレームはネットスケープ2.0以降やインターネットエクスプローラの機能です。)


1-2. フレームの基本形

まず最初に、縦に画面を2分割するフレームを書いてみましょう。

この場合には、フレームの設定をするhtmlファイルと、画面に表示される2画面分のhtmlファイルの、合計3つのhtmlファイルが必要になります。


● フレームの設定をするファイル ●
ファイル名frame1.htm
<TITLE> フレームの使用例(その1) </TITLE>

<FRAMESET ROWS="100,*">

<FRAME SRC="ue.htm" NAME="ue">
<FRAME SRC="
sita.htm" NAME="sita">

</FRAMESET>



● 上に表示されるファイル ●
ファイル名ue.htm
<B>"ue.htm"です。</B> <P>

たとえばこの部分にタイトルを書いておけば、下の本文がスクロールしてもずっと表示されたままです。



● 下に表示されるファイル ●
ファイル名sita.htm
<B>"sita.hrm"です。</B> <P>

こちらにメインになる本文を書いておけば、文章が長くなってこの部分がスクロールしてしまっても、
上のタイトルはず〜っと表示されたままです。



[表示結果はこちら]
ブラウザの[戻る]ボタンで戻ってきて下さい


1-3. それぞれのタグの意味

それではフレームの設定をしている”frame1.htm”のタグの意味を順番に見ていきましょう。

  1. <TITLE> 〜 </TITLE>

    これは初級編の2節でやった通り、ブラウザの左上に表示されるページタイトルを指定しています。

    フレームを使う場合の全体のページタイトルは、この「フレームの設定をするファイル」で指定します。

  2. <FRAMESET ROWS="100,*"> 〜 </FRAMESET>

    このタグで囲まれた部分がフレームの設定になります。 <FRAMESET> タグを使用したページには、<BODY> タグは必要ありません。

    オプション指定 ROWS= は、フレームを縦に分割する指定です。横に分割する場合は COLS= を指定します。

    また、"100,*" はそれぞれのページの大きさを指定しています。最初の 100 が上(横分割の場合は左)のページの大きさ(ピクセル数)です。

    つぎの * の部分は、下(横分割の場合は右)のページの大きさですが、このように * を指定すると画面の空いた部分をすべて下(右)のページに割り当ててくれます。

    また、これらの指定は "30%,*" のように画面の大きさに対する比率(%)で指定することもできます。

  3. <FRAME SRC="ファイル名" NAME="フレームの名前">

    この部分でフレーム内に表示するファイルと、そのフレームの名前を指定します。

    先に指定した方が上(横分割の場合は左)に表示されます。

    フレームの名前は、後でそのフレームに表示するファイルを変えたい場合に必要ですので、分かりやすい名前を指定しておきましょう。



1-4. フレームリンクはTARGETで

画面を左右に分割し、左の目次をクリックすると右の本文が変わるページをよく見かけますが、普通に目次にリンクを張っただけでは目次のフレームの内容が変わってしまうだけです。

このようなフレーム間のリンクは、次のようにTARGETオプションを指定することで行います。

  <A HREF="ファイル名" TARGET="フレーム名">
   リンクする文
  </A>

こう書いておくと、指定したフレームに"ファイル名"のファイルを表示するようになります。使用例は次の通りです。


● フレームの設定をするファイル ●
ファイル名frame2.htm
<TITLE> フレームの使用例(その2) </TITLE>

<FRAMESET COLS="30%,*">

<FRAME SRC="mokuji.htm" NAME="mokuji">
<FRAME SRC="main1.htm" NAME="main">

</FRAMESET>



● 左に表示するもくじ ●
ファイル名mokuji.htm
もくじ<P>

<A HREF="main1.htm" TARGET="main">
1ページ目<P>
</A>

<A HREF="main2.htm" TARGET="main">
2ページ目<P>
</A>

<A HREF="main3.htm" TARGET="main">
3ページ目<P>
</A>

* 右に表示される本文 "main1.htm" "main2.htm" "main3.htm" の内容は省略。


[表示結果はこちら]
ブラウザの[戻る]ボタンで戻ってきて下さい


また、TARGETオプションにはフレーム名だけでなく次のような指定もできます。

オプション 説明
TARGET="_top" フレームを解除して画面全体に表示する
TARGET="top" 新しいウィンドウを開いて表示する


1-5. 複雑なフレーム

フレームを入れ子にすることで、より複雑なフレームを作ることができます。

次の例は、まず上下に分割し、下のフレームを左右に分割した場合です。

● フレームの設定をするファイル●
ファイル名frame3.htm
<TITLE> フレームの使用例(その3) </TITLE>

<FRAMESET ROWS="100,*">
<FRAME SRC="ue.htm" NAME="ue">

<FRAMESET COLS="30%,*">
<FRAME SRC="
hidari.htm" NAME="hidari">
<FRAME SRC="
migi.htm" NAME="migi">
</FRAMESET>

</FRAMESET>

* "ue.htm" "hidari.htm" "migi.htm" の内容は省略。


[表示結果はこちら]
ブラウザの[戻る]ボタンで戻ってきて下さい


1-6. フレームに対応していないブラウザでの表示

フレームはネットスケープ2.0以降やインターネットエクスプローラなどの、フレーム機能に対応したブラウザ以外では表示されません。

フレームに対応していないブラウザのためのページは、フレームの設定の中で <NOFRAME> 〜 </NOFRAME> で囲んで書いておきます。

先ほどの目次の例に、フレーム未対応ブラウザの設定を追加するとこうなります。


● フレームの設定をするファイル ●
ファイル名frame4.htm
<TITLE> フレームの使用例(その4) </TITLE>

<FRAMESET COLS="30%,*">

<FRAME SRC="mokuji.htm" NAME="mokuji">
<FRAME SRC="main1.htm" NAME="main">

<NOFRAME>
フレーム未対応ブラウザの方は <P>
<A HREF="mokuji.htm"> [ここをクリック] </A>
</NOFRAME>

</FRAMESET>



このページはフレーム未対応ブラウザでは
[このように表示されます]
ブラウザの[戻る]ボタンで戻ってきて下さい


1-7. フレームタグのオプション指定

フレーム関係のタグにはいろいろなオプション指定があります。

まとめると次のようになりますが、ブラウザによっては指定が無視されてしまうこともあります。


               ● <FRAMESET> タグのオプション ●
オプション 説明
FRAMEBORDER=" yes または no " フレームの境界線を表示するかしないかを指定。


               ● <FRAME> タグのオプション ●
オプション 説明
MARGINWIDTH=ピクセル数 フレーム内の左右のマージン(すきま)を指定
MARGINHEIGHT=ピクセル数 フレーム内の上下のマージン(すきま)を指定
SCROLLING="yes/no/auto" スクロールバーの 表示/非表示/自動表示 の設定。

(自動表示 auto は、文章がフレームからはみ出す場合だけスクロールバーを付けます)

NORESIZE フレームの大きさを固定して変えられないようにします。

フレームはおわかりいただけたでしょうか?

次は、アンケートなどに使う「フォームタグ」についてです。



HTML入門の
表紙に戻る

HTML入門の表紙へ

次のページへ