2.CALSの適用

<どのようにCALSは企業に適用されているのか>

ある電力会社によるCALS適用例
CALSの基本コンセプト
・データは一度に作り、何度でも使う。
電子データによる情報の共有化を図り、それをネットワークにより共通的にアクセス可能にする。
・共有化された情報をアクセスすることが可能な共通のインターフェースを確立する。
情報の弧島を作らないように、ライフ・サイクル全般にわたっての情報に共通なインターフェースを作る。
・ ビジネス・プロセスとデータの統合
共通のインターフェースで情報の自動変換を可能にし、これらのデータと画面、映像、文字、音声等を統合した データベースを構築し、ネットワークを通してライフサイクル全般にわたり利用する。


 電力業界の設備管理システムの状況は、原子力、火力、工務、配電系統が業務の要求に応じて、個別に開発された経緯があり 情報技術のレベルもまちまちであり、かつ、電力会社内でのクローズなシステムとなっており、充電メーカー等の情報交換には 利用できない状況にある。また、現行のシステムは基本的に管理・運用業務のシステム化を主体としており、設備の建設段階との 連帯がとれていない、などのようなライフサイクル管理を実施するに際しては、種々の不具合があり、大規模なプロジェクト体制が必要となる。

 このような状況において、より一層の経営効率向上努力が迫られており、設備管理コストの削減、オフィスワークの業務改善と生産向上、 第一線職場の技術力向上等の方針が上げられている。これらを背景として、電力業界における設備管理のライフサイクル (CALS:調達・設計・製造・据付・試験・運用・保守)への取り組みが、関連会社、重電メーカー、プラント・メーカー等を含めて推進されている。



参考;「CALSの世界」−競争優位の最終兵器−   末松千尋
         ダイヤモンド社  1995年
      http :// www.ibm.co.jp / elec_gas / utility / ko240.html /

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