<どのようにCALSは企業に適用されているのか>
ある電力会社によるCALS適用例
CALSの基本コンセプト
・データは一度に作り、何度でも使う。
電子データによる情報の共有化を図り、それをネットワークにより共通的にアクセス可能にする。
・共有化された情報をアクセスすることが可能な共通のインターフェースを確立する。
情報の弧島を作らないように、ライフ・サイクル全般にわたっての情報に共通なインターフェースを作る。
・ ビジネス・プロセスとデータの統合
共通のインターフェースで情報の自動変換を可能にし、これらのデータと画面、映像、文字、音声等を統合した
データベースを構築し、ネットワークを通してライフサイクル全般にわたり利用する。
電力業界の設備管理システムの状況は、原子力、火力、工務、配電系統が業務の要求に応じて、個別に開発された経緯があり
情報技術のレベルもまちまちであり、かつ、電力会社内でのクローズなシステムとなっており、充電メーカー等の情報交換には
利用できない状況にある。また、現行のシステムは基本的に管理・運用業務のシステム化を主体としており、設備の建設段階との
連帯がとれていない、などのようなライフサイクル管理を実施するに際しては、種々の不具合があり、大規模なプロジェクト体制が必要となる。
このような状況において、より一層の経営効率向上努力が迫られており、設備管理コストの削減、オフィスワークの業務改善と生産向上、
第一線職場の技術力向上等の方針が上げられている。これらを背景として、電力業界における設備管理のライフサイクル
(CALS:調達・設計・製造・据付・試験・運用・保守)への取り組みが、関連会社、重電メーカー、プラント・メーカー等を含めて推進されている。
参考;「CALSの世界」−競争優位の最終兵器− 末松千尋
ダイヤモンド社 1995年
http :// www.ibm.co.jp / elec_gas / utility / ko240.html /
