「比較文化論」の性格・目的・方法
- 性格
一つの学問ではなく、きわめて学際的なテーマなので、だれでも認める「基礎」がなく、論者によって目的も内容も大きく異なる。「日米比較文化論」という科目名にとらわれず、内容を決めていきたい。
- 目的
私は「日本人とアメリカ人(あるいは外国人)が一層充実した関係を築くこと」を主な目的とする。
- 単なる「摩擦回避」という上辺だけの消極的な目的ではない。
- 時には問題提起をしたり、議論したり、批判したり、要求したりすることなども充実した関係には必要だろう (禁句や長く続く誤解が関係の「ガン」になる)。
- 文化の壁を越えた、真に充実した関係を築くことは十分可能である、という信念がこの目的の前提となっている。
- 充実した関係は「なる」ものではなく、努力して「築く」ものである。
- 方法
- 共通点を確認する。
- 良い印象を与えるための、あるいは逆にトラブルを未然に防ぐための具体的なアドバイスをする。
- やがて起きるであろう問題に対応するための、知識や能力が身に付くようにする。
- 問題に関して、多くの「仮説」を立てる必要がある。
- それぞれの「仮説」を十分に検討できるまでは結論を出さない。
- 時事問題などはいい勉強になる。
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