出家研究室 |
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商業論 商学原理特殊研究 商学原理特殊研究演習 商業構造論研究指導
春学期週2回・4単位 【 講義内容 】 現代の流通の本質的な枠組みを通して商業がどのような位置にあるかを理解するのが目的である。 まず最初は商業の基礎的な理論を取りあげる。 商業の本質的な視点から、 商業はいったいどの様な役割を果たしているかを論じる。 引き続いて、 商業の歴史的な視点から現代の商業のあり方を取りあげる。 資本主義以後の自由競争段階の商業、 独占段階の商業のそれぞれの特徴をあきらかにし、 現代の商業がどの様な状況にあるかをここで あきらかにする。 詳しい講義内容は以下の講義計画予定を参照されたい。 【 授業計画 】 ■1 商業の基礎理論
■2 生産と消費の基礎理論
■3 資本主義の自由競争段階の商業理論
■4 資本主義の独占段階の商業理論
【 関連する科目 】 商学部の流通に関する科目です。 この講義はマルクス経済学を基礎にしています。 【 成績評定の方法 】 講義の最初の最初の時間に説明します。 すべて出席することが単位修得の重要な要件です。 多くのレポートと定期試験の両方(とくに後者を重視)を評価基準にします。 【 テキスト・参考文献 】 小谷正守・出家健治 編 『商業理論と流通政策』 ミネルヴァ書房 3,090 円
通年・4単位 【 講義内容 】 この講義は石原武政氏の 『まちづくりの中の小売業』、同『小売業の外部性とまちづくり』 を使用して、 まちづくりと商店街の活性化 の問題を研究することを目的とする。 小売業の商店数が減少する中で、とくに零細規模の小売業に商店数の減少が集中し、その多くによって構成されている商店街の疲弊が顕 著になっている。今日、商店街の活性化はまちづくりという視点から行われており、都市論の視点から中心市街地活性化との関係で論じ られてきている。この講義ではそのような状況下で、商店街の活性化の問題を考えてみたい。 【 年間計画 】 春学期(石原武政 『まちづくりの中の小売業』) 第1章 深刻化する地域小売業 第2章 なぜ「まちづくり」を強調するのか 第3章 まちづくりの主役達 第4章 まちの資源を発掘する 第5章 まちはどこまで管理できるか 第6章 大店法時代の終焉 第7章 未知へのへの挑戦 終 章 小売業の活性化を越えて 秋学期(石原武政 『小売業の外部性とまちづくり』) 序 章 まちづくりが商業論に問いかけるもの 第1章 小売業における売買集中の原理の作用様式 第2章 売買集中の外部性としての小売店舗 第3章 小売店舗の外部性としての町並みと商店街 第4章 小売業における店舗規模と外部性 第5章 都市施設と買い物施設 第6章 商業集積とまちの管理問題 第7章 まちづくりのルールと公共性 第8章 まちづくりのための商業論の構築に向けて 【 テキスト・参考文献 】 石原武政 『まちづくりの中の小売業』 有斐閣 1,800 円+税 石原武政 『小売業の外部性とまちづくり』 有斐閣 3,600 円+税
通年 ・2年間を通じて8単位 【 講義内容 】 この特殊研究演習は石原武政氏の 『商業組織の内部編成』 を読み、 そこに貫かれている石原理論を研究する。 併せて大阪市立大学商学部編 『流通』 (有斐閣、2002年) をも併読する。 修士論文指導は 2年間にわたって行う。 1年目は論文テーマの設定、 関連文献の収集・読破、 2年目から論文の章立てと執筆というスケジュールできめ細かい個別指導をする。 【 年間計画 】 春学期 序 章 基礎理論と現実の乖離 第1部 市場と商業 1. 市場の現実的基盤としての商業 2. 品揃え形成過程としての商業 3. 市場におけるコミュニケーション手段としての商業 第2部 売買集中の原理と小売業の動態 1. 売買の集中と業種編成 2. 商業集積における依存関係と売買の集中 秋学期 3. 商業集積における競争と管理 4. 小売業における業態革新 第3部 生産と流通をめぐる分業関係の動態 1. 生産と商業の分業 2. 新たな分業関係の模索 【 テキスト・参考文献 】 石原武政 『商業組織の内部編成』 千倉書房 2002 年 3,200 円+税
【 講義内容 】 本研究指導では零細小売業の研究を行う。日本の小売業において依然として多くの割合を占めているのが零細小売業である。 そして近年ではこれらの小売業は危機的な状況に置かれている。商店数の減少のみでなく販売額の減少さえも生じているのである。 ここではこのような状況に置かれている零細小売業を商業構造の視点からその生き残りの方向について研究を行うことにする。 【 年間計画 】 春学期 第1編 零細小売業の根本問題 1. 零細小売業の現段階の2つの潮流 2. 零細小売業の根本問題 第2編 零細小売業の本質的規定 1. 零細小売業の本質規定の定説 2. 零細小売業の量的規定の定説規定批判 3. 零細小売業の質的規定の定説規定批判 4. 零細小売業の本質的規定 秋学期 第3編 零細小売業の現実的規定 1. 零細小売業の現実的形態把握における問題の所在 2. 零細小売業の現実的規定の定説と「講座派」の亡霊 3. 零細小売業の現実的形態の後損論的分析視角と方法論 4. 資本主義社会における零細小売業の現実的形態 【 テキスト・参考文献 】 出家健治 『零細小売業研究』 ミネルヴァ書房 2002年 6,500円 |
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