国際貿易論(International Economics; Trade Theory )                                  

 

 

A群選択必修科目・経済系・応用・4単位
経済学科、国際経済学科・3年次以上

 

授業内容(主題と目標)

  国際間で行われる経済活動の現状把握とその背後にあるメカニズムを理解するために必要な国際経済学の基礎理論を学習することが、

この講義の目標です。

ミクロ・マクロ経済学が、経済学の基礎であるように、国際貿易論は国際経済学のコアとなる科目です。

国際経済学は、様々な国際関係をめぐる諸現象を正確に把握するための基礎となる学問です。

  本講義のテーマは広い意味での国際貿易の基礎理論、すなわち国際貿易論の諸問題であります。

国際貿易はなぜ行われるのか。各国は何を輸出して何を輸入するのかという貿易のパターンは、いかなる要因によって決まるのか。

国際貿易はどういう利益をもたらすのか。各国の政府による経済政策、とりわけ貿易政策は国際貿易や社会的厚生にいかなる効果を

及ぼすかといった基本的な貿易メカニズムについて様々な観点から理論的に検討します。

後半では、自由貿易の基礎を形成するWTO 及び近年増加しつつある地域経済統合やFTAなどを取り上げます。

講義は、配布資料(プリント)とパワーポイントを使って行う予定であり、レポートの提出と、数回の小テストを予定しています。

なお講義ノートや資料等は、ホームページで公開します。

講義内容の多くはミクロ経済学を基礎としているので、ミクロ経済学の基礎的内容の復習が必要です。

また、国際貿易論は一夜漬けで取れる科目ではありません、普段からの勉強が大事であり、講義への意欲ある取り組みが必要です。

 

講義は、以下に示す内容をカバーする。

 1.イントロダクション

 2.国際収支の理解、国際貿易の現状

 3.比較優位とリカードの貿易理論

 4.ヘクシャー=オリーンの貿易理論

 5.貿易政策の理論

 6.国際貿易と経済成長

 7.不完全競争の国際貿易理論(産業内貿易)

 8.為替レートの決定

 9.国際貿易のルールとWTO

10.地域経済統合と地域貿易協定(FTA

 

授業計画(クリックすると講義ノートが開きます。パスワードが必要です。)

 

関連する科目 


 ミクロ経済学
 

成績評価の方法
 定期テスト+小テスト+出席などにより総合的に評価します。
 

テキスト
 
『国際経済学』、若杉隆平、岩波書店(必ず購入する必要はない)

 

参考図書

『国際経済学』、若杉隆平、岩波書店
『ベーシック国際経済学』、小田正雄 他、有斐閣
『ゼミナール国際経済学入門』、伊藤元重、日本経済新聞社
International Economics: Theory and Policy, P. R. Krugman and M. Obstfeld, ADDISON-WESELY
日本語訳『国際経済 理論と政策』T国際貿易、新世社