3月6日に崇城大学にて行われた土木学会西部支部研究発表会に参加しました.研究室からは学生は3名が発表しました.タイトルは以下のとおりです.
平野俊彦(M2):バス補助金に対するインセンティブ報酬モデルの構築と熊本都市圏再編バス路線網への適用
古賀雄也(B4):合志市地域公共交通計画における交通社会実験のフォローアップ
高木良太(B4):エリア課金における課金領域とレベルの同時最適化
初めての学外での学術研究発表会の空気に4年生は緊張していたようでしたが,堂々とした発表ができました. また,優れた講演を行った若手会員を対象に送られる優秀講演賞に高木良太君が選ばれました.おめでとうございます!古賀君は残念でした. 平野君は高木君と同じセッションだったので,後輩に賞を譲ったようです.溝上教授も発表しましたが,年齢制限に大きく引っかかり,対象外でした. しかし,やっぱり格好良かったです.しかし,何で先生の写真は無いのでしょうか?
例年だと,西部支部に合わせて研究室全員でゼミ旅行に出かけるのですが,今年は熊本市内での開催だったのでゼミ旅行はありませんでした.今年は非常に残念でした.
2月19日に卒論の発表会がありました.我々溝上研からは,以下のメンバーが発表しました.卒論のタイトルは以下の通りです.
内添:「郊外居住者におけるまちなか選好セグメントの分離とその特性分析」
古賀:「合志市地域公共交通連携計画における交通社会実験のフォローアップ」
高木:「エリア課金における課金領域とレベルの同時最適化」
村野:「荒尾市における公営バス事業の民営化の事後評価」
全員,副査の先生の質問に苦戦していましたが,上手に発表出来ていたと思います. しかし,これで終わりではありません.今後も研究は続いていきますので,皆で頑張りましょう. また,この場を借りて我々の研究に協力して下さった皆さまに感謝の意を表します.ありがとうございました.
修士論文の発表会が開催され,M2の3人が下記のタイトルで発表しました.
平野俊彦:熊本都市圏のバス路線網再編とインセンティブ補助スキームの制度設計
村上梨沙:都市のコンパクト性に影響を与える都市構造と交通サービス
吉住弥華:中心市街地の空間構成と歩行者回遊行動の分析プラットフォーム
今年度の修論も非常に水準の高いものができたと思います.発表は全て説得力があるものでしたが, 質疑応答になると,柿本先生からの相変わらず厳しい質問を正面から受けたり, 全く物怖じせず軽くいなしたり,頓珍漢な答えをしたりなど,なかなかやるものです.
よく晴れた暖かな2月7日の日曜日,地域景観づくり緊急支援事業の取り組みの一つとして研究している上乃裏通りPark on the Road計画の路上ワークショップを開催しました. この取り組みは,上乃裏地区のまちなみと路地の融合した魅力ある路地景観の創出を目的とし,交通社会実験の実施などにより, 自動車交通の抑制などの交通規制の検討を行うことを目的としたものです.当日は,参加者にインスタントカメラを貸し出して「私の上乃裏の○と×」を, 通行人に聞く「ヒヤリハットMAP」づくり」と「あなたの好きな通りの風景」えらびを行いました.多くの方に参加していただき,貴重な意見を聞くことができました. 上乃裏通りについては,歩行者通行両調査,地区内自動車出入調査も行っており,今後,これらのデータを分析して自動車乗り入れ規制や路上カフェなどの社会実験を行って, 魅力ある歩行空間と景観形成のあり方について考えていく予定です.
婚期も報告もちょっと遅くなりましたが,計画研2期生の盛坪美佳さん(福岡県庁勤務で,確か3?歳のはずですが)が,同僚で年下の坂口さんと結婚されました. 1期生の松山君,同期生の椛島君,亀山君,河内君,柴木君,首藤君,竹林君と溝上教授が結婚披露宴に参加し,盛坪さんからの達ての依頼に応じて, 今回もあの古式に則った伝統の全身白タイツ軍団によるお祝い芸が披露されました.この珍芸,いつまで続くのやら. 久しぶりにバブリーな披露宴の後,3次会には新婚を呼び出して博多名物博多一風堂ラーメンを味わいました. 溝上教授もこれで少しだけ気掛かりだったことが解決したようで,ほっと一安心です.お幸せに.
↑携帯用QRコード |
平成23年春の九州新幹線全線開業に向け,熊本市内22箇所に設置されたパネルにおサイフケータイをタッチするだけで,観光地までの行き方案内 (公共交通機関統合の時刻表・運賃など)や県特産品,街歩きコースなどを紹介する「くまもと観光・交通・特産品案内システム“Kタッチナビ”」 のサービスが平成22年2月1日に開始されました.パネルを見かけたら,是非タッチしてみてください.
Kタッチナビ ホームページ http://k-touchnavi.pref.kumamoto.jp/pc/
Kタッチナビ 携帯アドレス http://k-touchnavi.pref.kumamoto.jp/
1月25日に福岡アクロス福岡円形ホールで,日本都市計画学会九州支部主催の「地域づくりと交通体系のあり方-高速道路無料化の地域への影響をめぐって-」 というシンポジウムが開催され,溝上教授がコーディネーターとなって,九州における交通体系のあり方についてのパネルディスカッションを行いました. 会場には200名もの参加者があり,2人の基調講演の後,5名のパネリストと共に九州の今後の交通体系のあり方について熱い議論が戦わされました.
新年を迎えた2010年1月8,9日の2日間,交通まちづくり研究会-第二回モビリティデザイン研究WS in熊本-を熊本大学工学部まちなか工房で開催しました. この研究会は土木計画学研究委員会のもとで設置された研究小委員会(代表:原田昇東京大学教授)で,交通まちづくりに関する制度や評価方法, 地方事例などを研究する研究会です.地方事例部会では,昨年は金沢市で同様の研究会を開催し,今年は熊本開催となりました.
下記がプログラムです.学生モビリティデザインWSでは,熊大計画系学生の他,東京大学,筑波大学,金沢大学の学生諸君がグループを組み, 徹夜で考えた桜町・花畑町再開発についての3つの斬新なアイデアを提案しました.熊本のモビリティデザイン事例の紹介では,熊本の街の活気と同時に, 地元の先進的な事例に参加者が痛く感心していたようでした.熊本のモビリティデザインもなかなかのものです.今後はもっと連携をとった実践が必要です.
プログラム
2010年1月8日(金): 学生モビリティデザインワークショップ | |
13:00-18:00 | まち歩きと学生WS @熊大まちなか工房(熊本市南坪井1-5サンコスメディオ2F) 話題提供 熊本の移動空間の現状と課題(熊本大学 増山晃太) 講師 熊本大学 星野裕司×東京大学 羽藤英二 |
2010年1月9日(土): 交通まちづくりの現場視察と公開WS | |
09:00 | ホテル日航熊本1階ロビー集合 |
09:05-11:30 | 熊本の交通まちづくり事例の見学 上乃裏通り界隈散策→藤崎宮前→パスート24パーキングバスにて,熊電LRT化計画予定路線→パスート24駐車場→桜町花畑町再開発予定地区→桜ノ馬場→ くまもと安心移動ナビ→二の丸駐車場→西大手門→頬当御門→熊本城本丸御殿 などを視察 |
11:30-12:30 | 熊本城本丸御殿にて,昼食に熊本城本丸御膳 |
12:30-13:30 | 熊本城内から須戸口門,上通り,並木坂などをまち歩きし,まちなか工房へ |
13:30-14:00 | 受付@熊大まちなか工房 |
14:00-14:05 | 開会挨拶(東京大学 原田昇) |
14:05-15:35 | 熊本のモビリティデザイン事例の紹介 1. くまもと安心移動ナビプロジェクト(熊本県情報企画課 増永博和) 2. 都心外縁部の駐車場間連絡パーキングバス(パスート24 松木靖彦) 3. 上乃裏通り路上公園 Park on the Road 地域景観づくり事業(熊本大学 星野裕司) 4. 熊本市におけるバス交通のあり方検討(熊本市交通計画課 鶴田主税) |
15:35-15:45 | 休憩 |
15:45-17:15 | 公開WS「熊本のモビリティデザインを考える」 学生による「交通センターを中心とした桜町・花畑町周辺の再開発とモビリティデザイン」案の提案 討論者:金沢大学 高山純一,筑波大学 谷口守,熊本大学 星野裕司 ファシリテーター:熊本大学 溝上章 |
17:15-17:25 | 総括と次回開催に向けた展望(東京大学 羽藤英二) |
17:25-17:30 | 休憩終わりの挨拶(熊本大学 柿本竜治) |
新年明けましておめでとうございます.
昨年12月30日(水)に毎年恒例となりました、溝上・柿本研究室OB会を開催しました。
今年も、OBの方20名、現役11名と溝上先生、柿本先生、北園さんの計34名の参加をいただきました。 年末のお忙しい中にも関わらず、遠方からも多くの先輩方にご出席いただき、ありがとうございました。
多くの先輩方から色々な経験談やお仕事のことを伺う大変良い機会となりました。今後とも、縦のつながりを大切にし、 溝上・柿本研究室がより活躍できるように頑張っていきます。今後ともよろしくお願いいたします。
招聘中のソウル市立大学Seungjae Lee教授を囲んで,12/19(20日は予備)に,熊大まちなか工房でKorea-Japan Mini-Joint-Seminar 2009 in KUMAMOTOを開催しました. 参加者は,北は北海道,南は神戸(もちろん熊本)までのネットワークモデリングを研究している若手の優秀な研究者達とポスドクやPh.Dの留学生,合計9人で, 下記のようなテーマで研究発表と議論を行いました.
12/19/2009(Sut) | ||
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A hierarchical bus network design towards sustainable Transport | Seungjae Lee (University of Seoul) | |
An new scheme on stochastic assigning traffic flows | Chong Wie (Kobe University) | |
Travel demand estimation risk for high-speed railway transport considering travel price competition | Kenetsu Uchida (Hokkaido University), Nao Sugiki | |
A unified equilibrium model for transportation and firm location | Sho-ichiro Nakayama (Kanazawa University) | |
Evaluation of Urban Compact Level with a View to Sustainable Development | Yin Yonhong (Kumamoto University) and Shoshi MIZOKAMI | |
Some Experiences of European Countries in Public Bus Regulation | Emri Juli Harnis (Kumamoto University) and Shoshi MIZOKAMI | |
12/20/2009(Sun) | ||
Toward a comprehensive freight transport model for road pricing evaluation | Takuya Maruyama (Kumamoto University) | |
Estimation of Carbon Dioxide (CO2) Discharge using Traffic Detector Data in Urban Expressway Network | Yasuo ASAKURA (Kobe University), Y., KUSAKABE, T., ABE, A. and SATO, H. | |
Network Reorganization and Mechanism Design Planning for Urban Bus Systems | Shoshi MIZOKAMI (Kumamoto University, Takauya |
当初は質疑応答を含めて30分の発表時間を予定していましたが,熱心な議論が続いたために1日では終わらず,予備日の12/20も朝9時から延長戦を行いました.