概要
本論は、『スナフーイ』と言うゲームをしている場面設定での談話を取り扱う。複数の参加者の中で、一番重要な役割を持っている話者は英語を外国語とする子供である。そのため、普段の複数話者の間で交わす会話の中で、話者の特徴と役割の複雑な相関関係を見分けるための、良いヒントが得られる談話であると思える。
ここでは、談話自体の特徴(目的、時間、空間など)を始め、その空間にいる6人のそれぞれの特徴とゲームでの役割、またはその場面自体での役割を分析する。特にゲームのルールを説明する「主役」の話者の、英語の力のなさや子供である弱い立場がどのように談話に現われるかを議論する.また、談話自体は、親子の談話または教師・生徒の談話ぞれぞれに近いところを述べる。具体的に、(1)分内のTopic(主題)?Comment(題述)構造、(2)発話の種類、(3)言語の使い分けという三つの点を考慮する。