チャットは記述談話?それとも口頭談話?:重要な要因としての交代時間

Chat in the Spoken/Written Discourse Paradigm:  Turnaround Time as a Critical Factor
 

Judy Yoneoka

要約

 いくつかの研究は、電子談話は口頭或いは記述談話に簡単には分類できないし、両方の特性を持ち合わせていることに注目している。特にチャットルーム及びインスタントメッセージの電子談話の最も同時発生色の強い形式である対話は、記述上のものより口頭上の対話に近い傾向がある。
本論はこのような口頭的談話の特性を特に説明する2つの要因を仮定する。(1) 口頭での会話の自発性及び一時性を説明する『交代時間』は、構成時間、発信時間及び受け取り時間である、 (2) 参加者がより気軽で、気楽に、くつろげるかという『快適さ』である。特に交代時間に対しての話者の期待は、コミュニケーションの形式によって異なるリズムが生まれる。2つ以上の形式が同時に使用されている混成の形態も、この観点から議論される。