要約

 マクドナルド化（McDonaldalization, Ritzer 1996, 1999）とういう用語は、幸にも不幸にも、現在世界に現われている現象を意味する。この現象は、マクドナルドの価値観（効率、計算可能、予測性、コントロール、及び(不)合理性）がすべての人間の相互作用、時には非人間的結果をもたらすというものである。このような価値観は、世界中での英語の受け入れや、ＥＬＴの例にも見られ、良い例としてシンガポールが挙げられる。ここ最近のシンガポール政府の運動では、国独特の Singlish(シンガポール英語)の代わりに、「標準」或いは「国際的」英語を使用するよう国民を奨励している。本論では、マクドナルド化の例の観点から、シンガポールの Speak Good English Movement（良い英語を話す運動）の社会言語学的な調査を紹介する。