2000年2月16日放映の「結婚の 犠牲者ハーフ達の叫びを聞け」(『ここがヘンだよ日本人』)について

  • 「国際結婚を考える会」による抗議内容(一部)

    <略>

    質問1. 番組の冒頭で「29,000組を超えるカップルのうち、離婚したのは10,306組。つまり国際結婚をしたカップル半数(2組に1組)が離婚したことになる」とのナレーションがあったが、この言明の根拠について

    『国際結婚を考える会』からの具体的コメント

     まず、1998年に結婚したカップル29,000組のうち、1998年に離婚したカップルが 10,306組という言明と、その後に続いた「つまり、国際結婚をしたカップル半数(2 組に1組)が離婚したことになる」について、どの数字をどのように算出して、得ら れた結論なのか?厚生省統計情報部 『人口移動統計』1999年度発表数値による、同じ年度(1998年)の婚姻数と離婚数との関連で見てみると、国際結婚の場合、婚姻数に対する離婚数の割合は約34.8%、ちなみに日本人同士の婚姻、離婚の場合は約30.8%となっている。(つまり特別大きな差は見られない。)客観的とされる各宮庁統計資料と貴社の報道は懸け離れていると思われるのだが、御回答願いたい。

    質問2. ナレーションはさらに「国際結婚はほとんど離婚している(赤字にて画面に表示)というママドウの発言を裏付ける結果といえる」と続いていったが、この裏付けの根拠についても御回答願いたい。

    <略>

  • 番組側の回答(一部)

    <略>

    ○御質問1について

    「29000組を越えるカップルのうち、離婚したのは10306組。つまり国際結婚をしたカップルの約半数が離婚したことになる」とのナレーション及び、「2 組に1組が離婚」というテロップ表示につきましては、双方とも担当者の錯誤によるもので、離婚した10306組という数字はその年に結婚したカップルの離婚件数ではなく、単に1998年に離婚したカップルの件数でした。また、ご指摘通り、上記の数字からのみ算出すると、離婚率は34.8%であり、「約3組に1組」とすべきでした。

    <略>

    ○御質問2について

    「国際結婚はほとんどが離婚しているというママドゥ(出演外国人)の意見を裏付ける結果と言える」とするナレーション及びテロップ表示につきましても、上記の錯誤に基づくものであり、適切ではなく全く根拠の無いものでありました。

    以上2点のあやまりについては、番組上で正しく説明させて頂く予定です。

    <略>

  • 3月15日の番組での訂正内容(一部)

    テロップ表示1

    国際結婚の件数及びその離婚件数

    誤り

    1998年度の国際結婚件数29636組
    そのうち離婚した件数は10306組

    訂正

    1998年度の国際結婚件数29636組
    その年に離婚した件数10306組
    ナレーション2:続き
    さらに番組中で使用したご覧の表現に関しても適切ではありませんでした。
    テロップ表示2
    誤り
    国際結婚された夫婦の2組に1組が離婚

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