イラク戦争と国際社会
カーク・マスデン
2003年12月6日
「国際社会」とは何か?
• 6月に熊本市での英語討論会の司会をした
• テーマは「国際社会」
• 私のグループでは、日本での外国人受け入れ関連の問題を中心に議論した
• 主催者の一人から「本来のテーマからずれていた」というコメントがあった
• どっちが正しかったか?
「国際社会」の2つの側面
• 国を単位とした社会
– 日本国憲法
– 国連
• 国境を越えた社会的現象
– 人間の移動
– 人間の組織化
– メディア
英語の用語の紹介
•
国を単位とした社会はinternational community
• 国境を越えた現象
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global
–
borderless
–
transnational
イラク戦争と「国際社会」
• Internationalな側面
– 国連の弱体化
– 武装化が進む
• Transnational な側面
– イラクの民族構成
– テロ組織
– メディア
メディアとイラク戦争
• "Crusade"(十字軍)などの言葉が問題になった
• CNNなど大手メディアはあまり疑問を投げかけなかった
– フセインとアルカイダの関係?
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戦争が起これば、最初の犠牲者は真実である。
(In war, the first casualty is truth.)
– 国民よりも多国籍企業としての利益追求?
• インターネットの役割
インターネットとイラク戦争
• 外国のメディアの閲覧
• 大手メディアが扱わない情報の普及
• 世界的なデモ
• Transnationalなネットワークの成長
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Kumamoto-I
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詳しくはmasden@kumagaku.ac.jp
国際社会の中の日本
• 「国際社会への貢献」は「アメリカ追随」と同じなのか
• 平和憲法は「国際社会への貢献」を妨げるものなのか、日本ならではの貢献を可能にするものか
入江氏の主な指摘・主張
• 最近、アメリカの保守派は「アメリカのエンパイア」肯定的に使っている
• 最近まではもっぱら「グローバル化」だった
• 「グローバル化」の本質は相互依存
• グローバル化した社会には多くのネットワークが必要
• 日本の「国際社会」への貢献はいかに?