MMMA(米国三菱自動車製造)に対するセクハラ訴訟
1996年4月9日EEOC副委員長のポール・イガサキが原告100人による集団訴訟を行うことを表明した。
被害者100人x 30万ドル= 史上最大規模の訴訟
EEOC(雇用機会均等委員会)は1964年に設立された。
EEOCはMMMAが長期的にセクハラを放置してきたと主張している。EEOCによると、多くのアメリカ人男性従業員が、長期にわたって女性従業員をビッチやホアと呼んだり、性的な落書きを書いたり、お尻などに触ったりするなど、セクハラしてきた。
セクハラとは何か?
セクハラの被害
- 条件・報復
- 敵対的な雰囲気
- 言動
- 行動
- 落書き、写真
- PTSD(心的外傷体験後ストレス障害)
背景:1994年に29人が三菱を相手に訴訟を起こした
MMMAの従業員:4,000人(内、女性700人;出向社員60人)
Normal, Illinoisでは、年俸5万ドルは地元の相場の二倍
EEOCシカゴ支部への抗議行動:最初は100人ぐらいが行こうとしたが、会社がそれを支持(指示?)し、中間シフト全員の2,500人に膨れ上がった。 三菱がバスを59台を用意し、日当まで支給した。
MMMAに対して 抗議した団体など
三菱の対応
- NOW(全米女性機構)のローズマリー・デンプシ副会長が来日し、性差別や少数民族の差別解消を求めた。
- Rainbow Coalition(虹連合)のジェシー・ジャクソンが来日し、少数民族が経営するディーラーが少ない、調査団は少数民族は入っていない、少数民族の従業員が少ない、なのどの問題を挙げて、不買運動を続けると宣言した。
- シュローダー議員らが斎藤駐米大使に抗議の書簡を送った。
対応の問題点
- 1989年以降、10人を解雇した
- 降格や配転などの処分を合わせると80件。
- 調査団を設けて、リン・マーチン(元労働長官)を団長にした。
- 出向社員に研修を受けさせた。
- アメリカ人の研修生をストリップ劇場に連れて行った。
- EEOCの視察団によると、工場の問題はよくならなかった。
- セクハラを告発した女性に対して嫌がらせや報復があったとされている。
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