質問状

熊本県知事候補 ○○○○様

              熊本県立大学外国人教員を守る会
代表 花田昌宣
(連絡先)熊本市大江2−5−1 熊本学園大学
花田研究室 TEL 096-364-5161

 景気は冷え込み、企業倒産は相次ぎ、大量の失業者が生み出される大変厳しい時期に、あなたが県知事選挙に立候補され、県民の期待に応えるべく奮闘されていることに敬意を表します。私たちは熊本県立大学で働く外国籍の教員の雇用と人権を守るために動いてきた県民有識者を中心とする団体でございます。今般の県知事選挙にあたり、現在マスコミ等でたびたび取り上げられ、多くの県民から注目されております県立大学の外国籍の教員の問題に関して、あなたの見解を伺いたく公開質問状を出させていただきました。

 この問題はひとえに当該外国籍の教員の問題のみならず、熊本県の人権問題に関する姿勢及び国際交流と国際化を問うものであります。また県立大学創立の時目ざされた英語教育の充実という観点から言えば、学生や県民全体に対して国際化に対応できるような英語教育の確立が果たしてどこまで実現できるのかという事を問うことにもつながります。

 以上のような観点から以下質問いたしますので、あなたのご見解をお聞かせくださいませ。

1,熊本県立大学で働く外国籍の教員は一般職、特別職を問わず、任期のある任用となっておりますが、このことをどうお考えでしょうか。

2,外国籍の教員にだけ任期を付けることにたいして、「国籍に基づく差別である 」という指摘がありますが、どうお考えでしょうか。

3,1年任期の「非常勤特別嘱託」の外国籍の教員に対して、県立大学から本年3月31日で任用しないと通告されておりますが、このことについての見解をお聞かせください。

4,上記「非常勤特別嘱託」の雇用制度の廃止により、 県立大学は英語教育を常勤教員と1コマずつの外部からの非常勤教員でまかなうとしています。しかしこのやり方で行くと県立大学の英語教育は@誰でも参加できて県民にも人気の高かった「英語自由講座」が廃止される可能性が高くなり、A「リカレント講座」(日本人英語教員向けの講座)が休止されるB今まで外国人教員と対話形式で行っていた少人数クラスでの授業が半減してしまう等の影響が起こってきます。こうした事態について県民の英語教育への責任という見地からいかがお考えでしょうか。

5,上記「非常勤特別嘱託」の雇用制度の問題はアメリカ領事館から大学へ照会が 来るなど、熊本県の国際交流に大きな影を落としています。今後の熊本県の国際化の推進という観点からいかがお考えでしょうか。

6,あなたが新知事に就任された折には、この問題にどのように対処されるか見解をお聞かせください。

 なお回答については同封しました返信用封筒に入れて郵送してくださいませ。

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