『日韓音楽ノート』

〈越境〉する旅人の歌を追って
趣味・娯楽・旅行
姜信子(きょう・のぶこ)著 岩波書店
本体640円 18cm 231p 
(岩波新書 新赤版542 )
分類:767.8 件名:流行歌 98003702
4-00-430542-X / 1998.01 対象:般

韓国籍をもち、日本語を母語とする在日韓国人三世である著者は、あらゆる枠からの「越境」をめざして模索・行動するうちに、「記憶の器」としての大衆歌謡の重要さを発見する。海峡の両側で展開した唱歌・演歌の歴史から何を聴きとるのか、現代と格闘する韓国の歌手たちは何を主張するのか。時空を超えて旅するみずみずしい若い魂の記録。

    序 あなたへの手紙
    1 なぜ日本と韓国の唱歌が似ているのか
    2 戦争の響きが生み出したリズム
    3 「汽笛一声」―国づくりの音が聞こえる
    4 貫一・お宮、朝鮮半島へ行く
    5 古賀メロディと失郷民たちの歌
    6 演歌の源流は韓国?日本?
    7 エレジーの女王・李美子を訪ねて
    8 「阿飛」の時代―韓国語ロックの登場
    9 歌謡浄化運動と文化的混血児たち
    10 ニヒリズムの声、アイデンティティの音
    11 90年代ソウル、そして対馬へ
    結びにかえて 旅する音楽詩人への手紙

 

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