「作文メール」について

このゼミでは、メールで提出する課題は2種類あります。1つはKumamoto-iで読んだメッセージに関するもので、もう1つは自己紹介やKumamoto-iへの投稿の下書きです。ここで後者の方を「作文メール」と呼びます。この「作文メール」は受講生と私との間のキャッチボール、つまり添削と書き直しの繰り返しで少しすづ出来上がってくるものです。そのキャッチボールがうまくいって、皆さんの作文が少しずつ出来上がってくるように、必ず下記の形式を守って「作文メール」を送ってもらいたいと思います。私とのメールのやり取りで、この形式を使うことによって、英語の手紙やメールのパターンが身についてきます。なお、下記の形式が守られていない場合には課題として評価できないことがあるので、注意してください。

下記の例文の左の方にある言葉は、この形式の主なパーツの呼び名を示しています。呼び名をクリックしてそれぞれのパーツに関する詳しい説明を読んでください。

敬辞 Dear Mr. Masden,
 
書き出し Thank you for your message. Here is the newest version of my essay:
 
訂正済みの作文 One great thing about Kumamoto is the variety of activities one can enjoy here. If you like mountain scenery and hiking you are sure to enjoy the Aso area. If you like swimming in the ocean or fishing you will like the Amakusa Islands. If you like bathing in hot springs Kumamoto is a great place to live because there are many hot springs in all parts of the prefecture.
 
書き終わり See you next week!
 
名前 Taro Nihon
 
引用文 > Dear Taro,
>
> Thanks for your message. Here are my corrections:
>
>> Great thing about Kumamoto is variety
>
> Great --> One great
> is variety --> is the variety
>
>> of activity one can enjoy here.
>
> activity --> activities
>
>> If like mountain scenery and hiking
>
> If like --> If you like
>
>> you enjoy the Aso area.
>
> you enjoy --> you will enjoy
>
> Good job!
>
> Kirk Masden

敬辞について

ここで例として“Dear Mr. Masden,”という形を示していますが、アメリカ英語では「先生」でもこのように姓と敬称で呼ばないで、“Dear Kirk,”と名を「呼び捨て」にして呼ぶことがよくあります。私を呼ぶ場合はどちらでもいいです。しかし、姓を呼ぶ場合は“Mr.”などの敬称を付けなければ失礼になるし、逆に名に敬称を付けるとおかしい、ということを覚えてください。

なお、この「啓辞」の後にコンマ(,)、あるいはコロン(:)をつけます。コンマの方がメールなどでは多いが、正式な手紙などではコロンを使うのが一般的です。

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書き出しについて

人からのメールに対して返事を書く場合には、まず、“Thank you for your message.”などとお礼を述べることから書き始めることが普通です。ここでその続きとして“Here is the newest version of my essay:”と書いています。これは次のパーツの「訂正済みの作文」はその作文(エッセイ)の「最新版」だという意味です。なお、この2つ目の文の終わりにコロン(:)を打っているのは、コロンは「このすぐ後にあります」という意味があるからです。

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訂正済みの作文ついて

ここには、引用文に示してある訂正の指示を参考にして書き直された文と、新たに付け加えられた文があります。「書き直す」と言っても、全部打ち直す必要はありません。前回私に送った文をコピーしてここに貼り付けてから変更点だけ入力すれば良い。なお、ここで新たに書かれた文を斜体(イタリック)で示しているが、皆さんのメールでは訂正した文と新たに書き加えた文を区別しないで、一緒にして送ってください。

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書き終わりついて

何でも良いが、読み手にとって余韻がよくなるようにちょっとしたあいさつなどをここに書いてください。私に対するメールでは、ここに示したように“See you next week!”と書いても良いし、日本語で適当に書いてもいいです。困っていることや疑問に思っていることなどがあれば、ここで書いてください。(日本語でも英語でも結構です。)

なお、私のメールに質問があれば、ここでその返答を書いてください。私からの質問が無視されている場合には、課題として評価できないことがあるので、注意してください。

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名前について

ここで“Taro Nihon”と名姓の順(西洋式)で書きましたが、姓名の順、つまり“NIHON Taro”でもいいです。自分が好きな書き方を選んでください。ただ、姓名の順で書く場合は姓を全部大文字にした方がわかりやすいと思います。

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引用文ついて

ここで私からのメールが引用されています。Taro君はこれに対して返事を書いた訳です。皆さん一人一人とのやり取りの中身を必ずしも記憶しているわけではないので、この引用文は私にとって大変重要な役割を果たします。つまり、引用文を参考にしながら、指示した訂正がちゃんとされたかどうかなどを確認しますので、なくてはなりません。引用文がなければ、評価しないでメールを送り返すことがあるので、注意してください。

メールソフトによって異なる場合もありますが、多くのソフトでは相手からのメールを読んでから「返信」をクリックすると、相手のメールのそれぞれの行のはじめに“>”が置かれます。メールの世界でそれは引用符の代わりになります。私が皆さんの英文を添削するときには、“>”ではじまる皆さんのメールにあった行の後に訂正すべきところを指示します。例えば、上の例文にある引用文は次のやり取りの結果でした。

まず、学生からのメールに次の作文がありました。

Great thing about Kumamoto is variety
of activity one can enjoy here.
If like mountain scenery and hiking
you enjoy the Aso area.

これに対して、私が「返信」を選択したら、自動的にそれぞれの行の前に“>”が置かれました。

> Great thing about Kumamoto is variety
> of activity one can enjoy here.
> If like mountain scenery and hiking
> you enjoy the Aso area.

最初の行のはじめに“One”、そして“variety”の前には“the”を挿入した方がいいという意味で次の訂正の指示を入力しました。

> Great thing about Kumamoto is variety

Great --> One great
is variety --> is the variety

> of activity one can enjoy here.
> If like mountain scenery and hiking
> you enjoy the Aso area.

皆さんが私にくれるメールと同様に、私が皆さんに送るメールも「敬辞」と「書き出し」で始まり、そして作文関連の部分の後に「書き終わり」と「名前」で終わります。最終的に私がTaro Nihonに送ったメールは次のようになっていました。

Dear Taro,

Thanks for your message. Here are my corrections:

> Great thing about Kumamoto is variety

Great --> One great
is variety --> is the variety

> of activity one can enjoy here.

activity --> activities

> If like mountain scenery and hiking

If like --> If you like

> you enjoy the Aso area.

you enjoy --> you will enjoy

Good job!

Kirk Masden

このメールをもらったTaro君が「返信」をクリックしたら、改めてそれぞれの行のはじめに“>”が置かれました。私のメールで引用したTaro君の文の前にはすでに“>”がありましたので、ここでは二重の“>>”になっています。

> Dear Taro,
>
> Thanks for your message. Here are my corrections:
>
>> Great thing about Kumamoto is variety
>
> Great --> One great
> is variety --> is the variety
>
>> of activity one can enjoy here.
>
> activity --> activities
>
>> If like mountain scenery and hiking
>
> If like --> If you like
>
>> you enjoy the Aso area.
>
> you enjoy --> you will enjoy
>
> Good job!
>
> Kirk Masden

最後に、例文のように引用文が必ず最後に来るようにしてください。そうするためには、下記の図で示しているように、引用文の最初の行の左端をクリックしてから、リターンキーを押して1,2行を挿入してから書きはめてください。

ちなみに、引用文の最初の行の左端をクリックしないで入力し始めると、引用文が全部消えてしまうことがあるので、注意してください。

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