講義内容を復習するための基礎的な問題です.
確認のために利用してください.
【2007年1月19日更新】
【小テスト1】[top]
2001年のGDPをA,2002年のGDPをBとおきます.
このとき,2002年のGDP成長率をA,Bの記号を用いて書きなさい.
【小テスト2】
初期の四半期GDPをAとおきます.四半期GDPが前期比に比べて1%成長したとします.
この率で残りの四半期も成長したとすると1年後のGDPはいくらになるでしょうか.
記号と数値を用いて式を作りなさい.
【小テスト3】
以下の項目でGDPに含まれるものは○,そうでないものには×を記しなさい.
1.株式保有によって生じた値上がり益 ( )
2.外国で働いて得た所得 ( )
3.企業の原材料などの中間財の取引額 ( )
4.主婦の家事労働 ( )
5.遺産相続で得た所得 ( )
【小テスト4】
以下のGDE(=GDP)の定義を埋めなさい.
GDE(国内総支出)= 民間最終消費支出 +
民間住宅投資 +( ) + 民間在庫品増加 +
政府最終消費支出 + 公的固定資本形成 + 公的在庫品増加 +
財・サービスの輸出 − 財・サービスの輸入
記号を使って記すと
Y = ( ) + ( ) + ( ) + ( ) - ( )
【小テスト5】
以下の空欄を埋めなさい.
GDP(国内 )とは,ある一定期間内に,( )で( )された
( )の粗( )の合計であり,( )財の取引は含まない.
それは( )計算を避けるためである.
中間財の取引を含めて財サービスの流れを包括的に記録したのが,産業( )である.
この表を横にみると,それは( )先別の取引となり,
縦にみるとそれは( )の構成からとらえることになる.
【小テスト6】[top]
ある国のマクロ経済のバランスは,民間部門の貯蓄超過が15兆円,政府の財政赤字
が9兆円であったという.このとき,経常収支はどうなっているかを計算しなさい.
(ヒント)I Sバランスの式を使うこと.
【小テスト7】
物価指数について以下の空欄を埋めなさい.
代表的な物価指数には,( )指数と( )指数,それにGDP
の物価指数に相当するGDPデフレーターがある.
物価指数は単純平均でなく( )平均で計算される.
重み(ウエイト)を計算する方法には,
基準時点の数量を用いる( )方式と
比較時点の数量を用いる( )方式がある.
【小テスト8】
A財,B財の2つの財だけからなる経済において下の表のように基準時点,
比較時点の価格,数量が与えられるとき,基準時点を100として比較時点の物価指数を
ラスパイレス方式で求めなさい.
基準時点 比較時点
価格 数量 価格 数量
A財 10 20 20 35
B財 30 10 40 25
【小テスト9】
消費関数が C = Co + c Y と与えられています.このとき以下の問に答えなさい.
1)Co を( )といい,その値は( )である.
2)c を( )といい,その値は( )の範囲の値をとる.
3)c の意味を説明しなさい.
4)上の消費関数を図示しなさい.
【小テスト10】
次の表は可処分所得と消費の関係を表した消費関数上の組み合わせを示しています.
消費関数は線形(一次関数)であることを前提として,この表から消費関数の式を
求めなさい.消費はC ,所得は Y の記号を用いて書きなさい.
所得 0 30 60 90 120
消費 10 30 50 70 90
【小テスト11】
次の図はGDPの決定を図解した45度線図です.マクロ経済モデルは次のようになっています.
財市場の均衡式 Y = C + I,消費関数 C = 50 + 0.8 Y,投資 I = 50 です.このとき以下の
45度線図を完成させて均衡所得の値を求めなさい.
【小テスト12】[top]
海外部門を捨象した経済において,以下のような関係が成立している.
このときの均衡所得水準はいくらか.ただし,単位は兆円.
Y = C + I + G (1)
C = 10 + 0.8 Yd (2)
I = 50 (3)
G = 30 (4)
T = 0.2 Y (5)
Yd = Y - T (6)
ここで,YはGDP,Ydは可処分所得,Cは消費,Iは投資,Gは政府支出,Tは租税.
【小テスト13】
自立的支出増加が10で,限界消費性向が0.6のとき,自立的支出増加と派生需要の増加の
流列の合計は,無限等比級数とみなして,次のように計算できます.
A = 10 + 0.6*10 + 0.6^2*10 + 0.6^3*10+ ... + 0.6^n*10+ ...
(1)
0.6*Aを計算する,
0.6*A = 0.6*10 + 0.6^2*10 + ( ) (2)
(1) - (2) を計算すると,
A - 0.6*A = ( )
従って, A = ( )
ゆえに,以下のような公式が得られる.
無限等比級数の和の公式 = ( )
【小テスト14】
自立的支出増加が10で,限界消費性向が0.6のとき,自立的支出増加と派生需要の増加の流列の合計は,
次のようになります.これを無限等比数列とみなして,その合計を計算しなさい.
必ず式をかいて計算すること.
10 + 6 + 3.6 + 2.16 + 1.296 + ...
初項= ,公比=
需要増加の合計 =
【小テスト15】
消費関数に関して以下の空欄を埋めなさい.
消費関数の理論には,絶対所得仮説,相対所得仮説,恒常所得仮説,ライフサイクル
仮説などがある.
絶対所得仮説では,今期の消費は( )所得に依存する.相対所得仮説では,
今期の消費は,今期の所得だけでなく過去の( )所得にも影響を受ける.
さらに,個人の消費は他人の消費行動にも影響を受ける.これを( )
効果と呼ぶ.
恒常所得仮説では,今期の消費は( )所得に依存するとみなす.( )
所得とは,これまでの所得の推移から,将来にもわたって得ることが期待される平均的な
所得のことである.
ライフサイクル仮説では,人の一生を考慮した( )所得を前提に消費を決定
すると考える.この理論によれば,退職時の資産が最大となる.
【小テスト16】
元本10万円を年金利7%(複利)で銀行に預金した場合の,10年後の元利合計を
表す式を作りなさい.計算はしなくてよい.
【小テスト17】
毎年100万円の収益(一定)があがる投資があるとする.この収益が5年間続くものとして,
この投資収益の現在価値を以下の問いに従って,計算しなさい.割引率は3%とします.
(1)投資収益の現在価値を計算する式を作りなさい.
(2)期間を無限大とした場合の投資収益の値を,無限等比級数の和の公式を使って,
計算しなさい.
【小テスト18】
ある企業が総投資費用150億円のプロジェクトを計画している.このプロジェクトか
らは毎年3億円の収益が60年間にわたって得られると予想される.このときケインズ
のいう投資の限界効率はいくらか.ただし,投下資本は減価せず,また,計算の都合上
60年間という期間は無限期間と考えることとする.(必ず計算式をかくこと)
【小テスト19】
額面価値1万円の10%を利子として毎年永久に支払い続ける債券(コンソル債券)が
ある.現在の市場利子率(割引率)が5%のとき,この債券の現在価値はいくらか.
必ず,計算式をかくこと.(ヒント)無限等比級数の公式を使うこと.
【小テスト20】
毎年100万円の収益があがる投資があるとする.この収益が5年間続くものとして,
この投資収益の現在価値を以下の問いに従って計算しなさい.ただし割引率は3%とする.
(1)投資収益の現在価値を計算する式を作りなさい.
(2)期間を無限大とした場合の投資収益の値を,無限等比数列の和の公式を使って計算しなさい.
【小テスト21】
割引現在価値法について答えなさい.小遣いを
(1)今3万円,来年4万円もらう場合,
(2)今4万円,来年3万円もらう場合の2つの選択肢について,
どちらが有利になるかを,割引現在価値の計算で確かめなさい.
なお,割引率は10%として計算しなさい.
【小テスト22】
次の文章は,新聞の債券記事の一部です.以下の問いに答えなさい.
「債券市場で長期金利が急上昇している.27日は国債指標銘柄で見た長期金利は一時,年初来の最高水準に並んだ.金利先高観が根強く,投資家が積極的な買いを見送っていることが背景にある.27日は国債指標銘柄の182回債利回りが東証の大口取引で一時,前日比0.090%高い2.680%まで上昇(相場は下落),9日に付けた今年の最高水準に並んだ.投資家の買い需要が細っているため,この日に実施された4年物国債入札の最低落札価格は98円91銭と,94年9月に発行された第30回債以来,約2年ぶりに最低落札価格が99円を割り込んだ.」
『日本経済新聞』1997年5月28日朝刊
1.金利先高観が根強いと,なぜ投資家は積極的な買いを見送るのでしょうか.説明しなさい.
2.金利と債券相場(市場価格)は逆の動きを示すことが上の記事に書いてありますが,それを説明しなさい.
【小テスト23】
債券と利子率の関係について正しいのはどれか.番号を○で囲みなさい.
1.債券の価格が上昇するときは,利子率は低下している.
2.債券の価格が上昇するときは,利子率も上昇している.
3.債券の価格が低下するときは,利子率も低下している.
4.債券の価格が低下するときは,利子率は変化しない.
5.債券の価格と利子率の間には必ずしもある一定の関係はない.
【小テスト24】
フィッシャーの貨幣数量説による記述として正しいのは次のどれか.(2種)
1 貨幣数量と貨幣の流通速度に変化がない限り,物価水準は,商品取引量に正比例して騰落する.
2 物価水準と貨幣数量に変化がない限り,貨幣の流通速度は,商品取引量の増減に反比例して増減する.
3 貨幣の流通速度と商品取引量に変化がない限り,物価水準は,貨幣数量の増減に正比例して騰落する.
4 商品取引量と物価水準に変化がない限り,貨幣の流通速度は,貨幣数量の増減に正比例して増減する.
5 貨幣数量と商品取引量に変化がない限り,貨幣の流通速度は,物価水準の騰落に反比例して増減する.
【小テスト25】
IS曲線とLM曲線が図のように示されるとき,これについての記述として最も適当なのは,次のうちどれか.
1 投資意欲が高まるとLM曲線が右にシフトし,均衡国民所得は増大する.
2 貯蓄意欲が高まるとIS曲線が右にシフトし,均衡国民所得は増大する.
3 貨幣量が増加するとIS曲線が左にシフトし,均衡国民所得は減少する.
4 流動性選好が高まるとLM曲線は左にシフトし,均衡国民所得は減少する.
5 物価が上昇するとIS曲線は左にシフトするが,LM曲線が右にシフトするため均衡国民所得は変化しない.
【小テスト26】
IS−LM分析に基づく財政金融政策の効果として正しいと思われるのは次のどれか.
1 貨幣需要の利子率弾力性がゼロの場合,財政支出の拡大は利子率を上昇させるだけで所得増加には全く効果はない.
2 貨幣需要の利子率弾力性が無限大の場合,金融政策は所得に対して有効であるが財政政策は無効である.
3 投資需要の利子率弾力性が無限大の場合,ISは垂直になり金融政策は所得に対して無効である.
4 投資需要の利子率弾力性がゼロの場合,ISは低い利子率水準で水平になり財政政策は所得に対して無効である.
5 貨幣需要の所得弾力性がゼロの場合,LMは垂直になり財政政策は所得に対して無効である.
【小テスト27】
経済が流動性のわなに陥っている場合の記述として最も適当なのは,次のうちどれか.
1 横軸に国民所得,縦軸に利子率をとるものとして,LM曲線は右上がりとなっている.
2 横軸に国民所得,縦軸に利子率をとるものとして,IS曲線は水平となっている.
3 この状態では限界消費性向は限界貯蓄性向よりも小さくなっている.
4 この状態では金融政策による国民所得の拡大は不可能となっている.
5 この状態では投機的動機に基づく貨幣需要はゼロとなっている.