第7回 単利と複利

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単利と複利[top]

単利は,元利合計を計算する際に,利子を次の期の元金に組み入れない.複利は,利子を次の期の元金に組み込む計算の方式です.
単利計算は線形で上昇するのに対して,複利計算は指数関数的に上昇していきます.

単利の元利合計=元金*(1+利率*n)

複利の元利合計=元金*(1+利率)^ n

ここで,n は年数や期間を表します.

FV関数[top]

複利の計算を行う内蔵関数がFV関数です.

FV(利率, 期間, , - 元金, 0)


1万円を年複利5%で銀行に預金した場合の10年後の元利合計の金額を計算する場合は,次のようになります.

FV(0.05, 10, , -10000, 0)

預金の場合は,上の例のようにマイナス記号をつけることに注意しましょう.上の結果は,16288.95円になります.

(注意)MS-WorksにはFV関数はありません.

利回り[top]

利子率の場合は,単利や複利表現があり,さらに複利では3カ月単位や6カ月単位の複利もあります.満期の期間も異なる場合もあります.このように様々な金融商品どうしを比較するには利率だけをみたのでは正しい判断はできません.利回りを計算することで,各種金融商品を1つのものさしで比較することができます.
利回りとは,「一定期間経過した後の元利合計の元金に対する増加率を年率(1年単位)で表した数値」です.

利回り=(最終的な元利合計ー元金)/ 元金 / 期間

最近では,新聞に各種金融商品の利率や利回りの一覧表が掲載されているので参考にしてください.日経新聞の場合は,月曜日の別冊Monday Nikkeiに掲載されています.ただし,最近では金融機関がリスクにさらされている場合がありますから,金利だけに目を奪われていると痛い目にあうかもしれません.金融機関の健全性にも注意を払う必要があります.


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