利付債券と割引債券[top]
債券にはクーポン(利子)がつく利付債券と付かない割引債券の2つに大きく分類されます.
債券は満期がくると発行者によって買い戻されます(償還).
利付債券の価格=クーポンの現在価値+償還価格の現在価値
割引債券の価格=償還価格の現在価値
現在価値の計算方法からわかるように,債券価格と利子率は反比例の関係にあります.金利が上がれば(下がれば),債券価格は下落(上昇)します.この関係は重要ですから,ぜひ理解してください.
利子率と債券価格の反比例の関係は,両者のデータを散布図(scatter diagram)に描くとはっきりわかります.
PV関数とPRICE関数[top]
債券価格を計算するには,現在価値の計算方法に従って計算すればよいのですが,内蔵関数を使うこともできます.
PV(期待収益率, 年後, - 利子受取額)
(注意)毎期毎期同じ額の利子が支払われるときは,PV関数を使って債券の価値を計算することができます.しかし,毎期毎期の利子(クーポン)が異なる場合は,使うことはできません.
PRICE関数:利付債券の現在価値を計算します.
PRICE(受領日, 満期日, 利率, 期待収益率, 額面価格, 頻度, 基準)
頻度は,クーポンが年何回支払われるかを示す数値
基準は,0のときは1カ月30日で1年360日で計算
(注意)PRICE関数は初期インストール段階ではオプションになっています.後から,インストールする必要があります.
受領日と満期日は日付表示の書式ではエラーになります.日付を数値変換しなければなりません.