季節調整とは[top]
時系列データの原系列(original series)をXで表します.このXは以下の2通りの方法で表現することができます.なお,取引日要因と祭日要因は省略します.
乗法モデル X = TC×S×I (1)
加法モデル X = TC+S+I (2)
X:原系列
S:季節要因
TC:トレンド・循環要因
I:不規則要因
上の式から季節要因Sを取り除いた値が季節調整済データ(seasonally adjusted series,Yで表す)です.(1)と(2)はそれぞれ次のように表すことができます.
Y = TC×I (3)
Y = TC+I (4)
移動平均法[top]
中心化12項移動平均(月次データで乗法モデルのケース)
1.1月から12月までの平均を計算します.この平均値は6.5月を代表しているとみなします.
1カ月先にずらして2月から翌年の1月までの平均をとります.これは7.5月を代表しているとみなします.
これらの平均をとり((6.5+7.5)/2=7),これを7月の季節調整値とします.TC系列を計算.
2.原系列をTC系列で割ってSI系列を取り出します.
3.月ごとにSI系列をよりわけて,中位数を季節要因とします.
4.12個の中位数の平均が100となるように調整した値を最終的に季節要因Sとします.
5.原系列を上の季節要因Sで割って季節調整済み系列が得られます.
●参照ワークシート
『マッキントッシュで経済学』第12章,表12.1と表12.2
表12.1,12.2用ファイル
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