● 1999年度の中間決算 「消費者金融大手、中間決算で過去最高値を更新」 (1999年11月4日発表) 消費者金融大手4社(武富士、アコム、プロミス、アイフル)の営業収益と経常利益は、 ともに中間期の過去最高を更新した。 特に、業界トップの武富士は、経常利益が前年同期と比べて26.4%も伸びた。 通期の経常利益も各社とも増収増益を見込んでおり、武富士では経常利益を 2007億円に達すると予想している。 この2000億円の額は、東証1部上場企業の中でもトップクラスに入り、 東京電力や日本電信電話、本田技研工業の経常利益に迫る勢いである。 ● 最高利益の背景と問題点をみてみる しかし、商工ローン問題で法規制が強まって、各社の上限金利を引き下げなければ ならなくなると、武富士では1%で140億円の減益につながる。 また、そのような低金利では、貸し倒れの危険性の高い顧客層への貸し出しが困難となる。 こういった状況から、「広範な顧客サービスが難しくなる」(武富士)という声があがっており、 各社は営業への影響を懸念している。 (平成11年11月5日、朝日新聞) ← 「3、近年の経済動向」にもどる |