入力の基礎

(注)以下の説明で太字Mathematicaの入力プログラムです.


式の入力方法[top]

Mathematicaでは普通の数学で使う記号と異なった使い方をする場合がいくつかあります.それらを整理しておきます.

○プログラムの入力は,必ず英語モードで入力します.
 Mathematicaは普通の日本語ワープロのようにも使えますが,プログラムの入力だけは英語モード(半角英数文字)で入力しなければなりません.ことえり(あるいはEGBridge)からRoman-JISに変えます.

○掛け算記号は * も使いますが,1つの空白(スペースバー)を使うことの方が多い.
 例  a * b   空白を使うと a b

○その他は数学の記号とほとんど同じです.
四則演算の記号
足し算 +
引き算 -
掛け算 * あるいは空白(スペース)を1つ入れる
割り算 /

Mathematicaの実行方法[top]

Mathematicaのプログラムを実行するには,式を入力後,enterキーを押します.returnキーではないので間違えないでください.
入力した式の右端には ] が表示されますが,これをブラケットと呼びます.ブラケットをマウスでクリックしてからenterキーを押せば,その部分を実行します.

Mathematica のスタイル[top]

○Edit Styles の使い方を学ぶ
  Title:Osaka 24ポイント
  SubSection:Osaka 14ポイント
  SmallText:細明朝体 10ポイント
  プログラム(Input):Courier
見出しのフォントはOsakaあるいは中ゴシック,本文は細明朝体
上のような設定をすれば,Mathematicaを日本語ワープロとして使えます.

○Mathematicaで文書を作るときは,上のEditStylesを設定した後,Styleメニューから各項目,タイトル(見出し),サブセクション(小項目),SmallText(説明文),Input(プログラム)を選んだあと入力していきます.

○アウトラインプロセッサー機能
Mathematicaの右側のブラケットをまとめることでブロック全体を折り畳むことができます.見出しだけだして内容を隠すことができるのです.ちょうどアウトラインプロセッサのような使い方ができます.これを利用すると,プレゼンテーションにも十分使えます.
Cell メニューのGroup Like Section Heading で一つのグループにまとめることができます.

使ってはいけない文字・記号[top]

Mathematica ではプログラム上すでに予約されている記号や文字がたくさんあります.これらは,勝手に使うことはできません.使うとエラーの元になるので注意が必要.経済学では記号を使ってモデルを表現しますが,これらの記号の中には,使えないものがかなりあると心得ておいてください.特にマクロ経済モデルで使う記号をそのまま Mathematica で使うことはできません.

1)Mathematica の内蔵関数は大文字で始まる.
2)ユーザーが使う変数は内蔵関数と区別するために小文字で始めるのがよい.
3)I は虚数として割り当てられている.投資の記号として使うことはできない.
4)C は定数項として割り当てられている.消費の記号として使うことはできない.
5)πは Pi を使う.ただし,P は大文字.
6)E は指数関数の記号.
7)N は近似値を計算する関数.
8)D は微分関数の記号.小文字のd ならよい.
9)O は級数展開のとき使われる.
10)V は頂点の個数 DiscreteMath`Combinatorica` の中の関数
11) Solution

プログラム上の注意[top]

○プログラム途中に絶対コメント文 (* *) は入れない.
コメント文は実行は無視されるが,直前の結果として % で受け取られてしまいます.

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