金利裁定式

国際間の資本移動が自由に行われるならば、国内金利と外国(米国)の金利との間には以下の関係が成立.

 国内金利=米国の金利+円レートの予想変化率

例:
日本の金利=アメリカの金利+為替レートの変化率
1%   = 4%  + (マイナス3%)
マイナス3%は,将来円レートが3%円高(数値が小さくなる)になることを意味する.
ドル資産は金利が高い分,為替レート(ドル)は将来安くなることで,日本とアメリカの資産収益率はバランスする.

先物でカバーをとっていない場合をカバーなしの金利裁定式、先物でカバーをとっている場合をカバーつきの金利裁定式という。カバーつき金利裁定式は、

   日本の金利=米国の金利+(F - S)/S

Fが先物レート、Sが直物レート。


熊本学園大学公開講座 2003年11月12日(水)


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