LTCM破綻(1998年9月24日)

LTCM(Long Term Capital Management)

1991年12月21日ソ連崩壊後,市場経済が進むロシア経済は財政赤字をまかなうために大量の国債を発行して海外からの資金を導入した.欧米の投資家はロシア経済を新興経済地域と位置づけロシア国債を投機の対象にしていた.

1998年ロシアの国債価格は急落し,海外の投資家はその償還に不安を抱き始めた.98年8月にロシアはルーブルの切り下げや対外債務の90日間支払い凍結を発表.ロシア債券に投機買いを行っていた米のヘッジファンドLTCMは経営危機に陥った.NY連銀総裁の仲介で14の欧米大手金融機関が35億ドル超の資本を提供しLTCMを救済.その後LTCMは整理された.

ヘッジファンドは特定少数の資産を運用する私募投信,最近の規模は10億ドル



熊本学園大学公開講座 2003年11月12日(水)


sasayama@kumagaku.ac.jp
Copyright(C) Kumamoto Gakuen University