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4. プラグインで音楽演奏

〜 サウンドや音楽の鳴らしかた 〜


4-1. ブラウザで音を鳴らすには

ネットスケープ2.0以降やインターネットエクスプローラなどのブラウザでは、サウンドや音楽を鳴らすのに「プラグイン」という機能を使っています。

プラグインとは、ブラウザにない機能を後から追加するための仕組みです。

ネットスケープやインターネットエクスプローラでは、ほとんどの場合標準で音楽再生用のプラグインが組み込まれていますので、意識することなく音楽を再生することができます。


4-2. サウンドファイルの種類

サウンドのファイルにはいろいろな種類があります。ファイルの最後が何で終わっているかでどの種類かがわかります。

● au

UNIXで使われるサウンド形式です。インターネットではこの形式が一般的です。

● wav

ウィンドウズで使われるサウンド形式です。

● aif または aiff

マッキントッシュで使われるサウンド形式です。

● ra または ram

リアルオーディオ形式のファイルです。再生にはRealAudioプラグインがブラウザに組み込まれている必要があります。

● mid または midi

音楽再生用のファイルです。音そのものではなくて音階のデータなどで作られているため、ファイルを小さくできるのが特徴です。



4-3. リンクするだけでも鳴ります

ページにリンクするときのように普通にリンクするだけでも音の再生は可能です。

ただし、ブラウザによって再生前に確認ダイアログがでたり、そのファイルに関連づけられているヘルパープログラムがない場合には再生されなかったりします。




<A HREF="sample.au"> サウンドのサンプル (sample.au 12k) </A>


サウンドのサンプル (sample.au 12k)


4-4. プラグインを使った再生

プラグインを使った再生には <EMBED> タグを使います。




<EMBED SRC="sample.au" WIDTH=200 HEIGHT=60>


* 表示されるコントロールパネルは見る人それぞれが使用しているプラグインによって変わります。

それぞれのオプション指定の意味は、
SRC= 再生するファイルの名前
WIDTH= 表示サイズ(横幅)
HEIGHT= 表示サイズ(縦幅)
です。

また、オプション指定を使って「自動再生」や「再生の繰り返し」や「コントローラの表示/非表示」を指定することができます。

プラグインによってオプションの名前が違うものもありますので、その場合には両方指定しておきましょう。

● 主要なプラグインのオプション指定 ●
機能 プラグイン オプション 指定する値
再生の繰り返し LiveAudio, Crescendo! LOOP=
true :再生を繰り返す
false  :再生を繰り返さない
数字  :指定した数だけ繰り返す
MIDPLUG REPEAT=
true :再生を繰り返す
false  :再生を繰り返さない
自動で再生 LiveAudio, Crescendo!, MIDPLUG AUTOSTART=
true :自動で再生を開始する
false  :自動で再生しない
コントロールパネルを隠す LiveAudio HIDDEN=
true :コントローラを表示する
false  :コントローラを表示しない


4-5. プラグイン未対応ブラウザのために

プラグインに対応していないブラウザ(ネットスケープ1.1など)のための記述を <NOEMBED> 〜 </NOEMBED> 内に書いておくことができます。

サウンドファイルへの直接リンクなどを書いておくとよいでしょう。




<EMBED SRC="sample.au" WIDTH=200 HEIGHT=60> <BR>

<NOEMBED>
<A HREF="
sample.au"> サンプル(sample.au 12k) </A>
</NOEMBED>



プラグイン未対応ブラウザでの表示は次のようになります


サンプル(sample.au 12k)



4-6. インターネットエクスプローラの独自タグ

インターネットエクスプローラには、<BGSOUND>という自動的にサウンドを再生する独自タグがあります。




<BGSOUND SRC="sample.au" LOOP=2>



なにも表示されません。
 

オプションの意味は次の通りです。
SRC= 再生するファイルの名前
LOOP= 再生を繰り返す回数を指定。 infinite を指定すると無限に繰り返します。

手軽に使えるのが利点ですが、ネットスケープなどのそのほかのブラウザでは無視されてしまいます。また、停止するボタンなどが一切表示されないので、なるべく <EMBED> タグを使用した方がよいでしょう。

音の鳴らしかたはおわかりいただけましたでしょうか。

さて、HTML教室もこれでおしまいです。気を楽にして最後のページにお進みください。



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