今年も3月25日に修了式・卒業式が開催されました.修了生は2人,卒業生は4人,計6人の新たな環境への旅立ちです. 院生は熊本市と日本工営に,学部生は肥後銀行と佐電工と熊本市,残念ながら大学院進学は1人です. その他に,巨体のM1が熊本市に合格して中途退学します.
来年度は研究室のメンバーがかなり少なくなり,少し寂しくなりますが,ゼミも卒・修論指導もこれまで以上にガンガンやります. 期待していて下さい.
3月5日に九州工業大学で西部支部研究発表会が開催され,研究室から下記の3件の発表を行いました.
発表件数がわずか3件と少ないこと,少なくとも修論は全て発表したかったが達成できなかったことなど,例年に比べてやや寂しい西部支部研究発表会への参戦となりました. 学会の会員にさえなっていないことなどもありますが,まずは研究が原稿提出までに発表に値する水準になっていないことが第一の理由です. 更に寂しいのは,西部支部恒例のゼミ旅行が実施できなかったことです.近年,就職活動時期が早まって,M1が就活のため参加できなかったのも理由ですが, 学会に参加したのは4年からM2までの11名中,7名だけで,夕食温泉付き日帰り旅行になってしまいました.本当に寂しいなー.
かつての熊本城内プール跡地,熊本合同庁舎東側に建設され,歴史文化体験施設や飲食物販施設の他, 総合観光案内所や多目的交流施設が設置される「熊本城桜の馬場 城彩苑」が20111年3月5日にオープンするに当たり, その内覧会を兼ねて,すきたい熊本協議会の2月の例会が城彩苑内で開催されました. 300年間の加藤・細川家の城下町の店先を思わせる「桜の小路」には熊本ならではの飲食・物販店が建ち並び, 観光交流施設の「湧々座」では清正公入国から西南戦争までの熊本の歴史が一堂に紹介されています. 年間170万人を超える熊本城への来園者をまちなかに誘導することも大きな役割の桜ノ馬場城彩苑に, 来熊の際は是非お立ち寄り下さい.
2月18日に卒論発表会が開催されました.研究室からの発表は下記の4人でした.
梶原 康至:社会的相互作用を考慮したバストリガー方式に対する交通行動モデル
蒲生 涼太:銀座通りにおける有料駐輪場整備効果のマルチエージェントシミュレーション分析
久保 佳乃:熊本市中心市街地における来街者の回遊特性に関する調査分析
永松 良:熊本市におけるまちなか居住の実態とその促進策に関する調査研究
かなりの誤解や誇張はあったものの,例年にも増したK教授からの厳しく,かつ間髪を容れない矢継ぎ早のコメントや質問に, 梶原君はすっかり切れてしまい,蒲生君は良いところまで反論するにもかかわらず,最後は尻切れとんぼ, 久保さんは(そんなことは全く無いのに)「全く新規性はありません」と答えてしまい,永松君は昨年の卒論との違いを答えられず沈黙してしまいました. あーあ,情けない! 例年通り,当然,指導教員は救いの手を入れませんでした. 聞いていた先生方や他研究室の学生,興味を持って聞きに来てくれた多くの3年生には印象悪かったな.しかし,誤った質問にはそれを指摘し, 自分のやった新規性を主張するのが,本来の発表会の姿かもしれません. 毎年思うのですが,卒論のための基礎的勉強や過去の研究のフォローが十分ではないこと,ExcelやGISなどのツールの修得も十分でないこと, 夏休み期間を有効に活用していないこと,そもそも何がしたいのかを考えないことなど,学生も指導教員も反省すべきことが色々とあります. 来年度こそはリベンジだ(エッ!何に対して?)!!
2月14日に修論発表会が開催されました.研究室からは津田君と山口君が挑戦しました.修論のタイトルは以下です.
津田 圭介:熊本都市圏におけるバス路線網再編案へのQoM評価の試み
山口 秀晃:社会的相互作用を考慮したバス需要関数とバストリガー制の成立条件に関する考察
毎年ながらの遠慮のない柿本先生からの集中放火質問に2人とも炎上しながら,20分の修論発表を終えました. 研究は,実際に自分でデータを触って,モデルを推定して,予測・政策分析して,その結果を見ながら,ああでもない, こうでもないと悩んではじめて,課題や発展の方向性が見えてくるものです.この1ヶ月はかなり集中して修論に取り組んだのですが, 納得のいく成果には少し遠いところで終わってしまいそうです. 「来年度からは夏休みからビシバシやるぞーッ!」と毎年思っているのですが,なかなか本気になれないのですが, 「来年度こそは!」と,また思っています.
日頃からの県や市への貢献のお礼?として,熊本県から九州新幹線試乗会の特別招待者試乗券をいただき, 2月13日(日)に開催された九州新幹線試乗会に行ってきました.
15時42分発のさくら仕様試運転車1号はゆっくりと熊本駅12番ホームを滑り出し,途中,新玉名,新大牟田, 筑後船小屋,久留米,新鳥栖に停車して,おおよそ50分かけて博多駅に到着しました.向 かいのホームには東京行きのN700系のぞみが停車しており,一本の新幹線レールで確実に東京まで繋がっていることを実感しました. 各駅停車ですので最高速度(220km/h?)までは出しておらず,景色が後ろへ飛び去る,あの少し怖いスピード感は味わえませんでした.
帰りは,新鳥栖に停車しただけで,その後熊本までは最高速度で走りました.携帯電話を縦に置いても倒れないくらいの安定性とのぞみ並の超スピードに, 「遂に来た新幹線だな」と感慨深いものがありました.
ビデオで撮影した動画も見ることができますので,良かったら見て下さい.九州への帰省の際は是非使って下さい.
1998年度学部卒の鍋田和宏君(熊本県)が2月11日に晴れて結婚しました. お相手は志津さんで,阿蘇中央高校(今年,阿蘇高校と阿蘇青峰高校が統合)の音楽の先生です. 経緯は,いい歳をして,なんと同じ研究室のOBで2001年度大学院修了の赤鉾君が仕掛けた婚活のための合コンだったそうです. またまた驚きは,赤鉾君のお姉さんは声楽家ですが,お姉さんと高校時代のコーラス部の同級生であり, またまた吉田慈さん(旧姓牧野)とも同級生ということです. 縁はどこでどう繋がっているか,またその縁を手繰り寄せてくれるのは誰か,本当に分かりませんね.
2010年末の30日,古くは平成9年卒2期生の河内君(熊本県)から現役4年生8人(溝上研4,柿本研4)まで40名(現役生13名を含む)を超える参加者を得て, 恒例の研究室OB会が開催されました.年に1度のこのOB会は,厳しい建設業界にあって,業務・技術情報の交換や公私に渡る交流の場として, 新旧の卒業生の交友を暖める良い機会になっています. 2011年も卒業生,在学生の皆,それに溝上研,柿本研にとって,健康で飛躍の年となるよう,頑張っていきましょう.また,2011年の年末,会いましょう. 次回は九州新幹線で帰省することができますよ.
12月5日(土)に恒例の社会環境工学科秋のソフトボール大会が開催されました.例年より2週間遅い開催でしたが,晴天と暖かさに恵まれ, 混成チームも含めて14研究室,および各学年から選抜チーム3の合計17チームが参戦しました. 教員が自らレギュラー参戦したのは,構造研の葛西准教授と小池研の麻植助教,それに我が溝上研の溝上教授だけでした. 例年のように,最も楽と思われているピッチャーを担当し,予選第2試合では大津・重石研チームを相手に,おそらくは唯一と思われる完封試合を成し遂げました. 1勝1敗得失点差により,2位でC組予選を突破し,準々決勝でA組1位の2年生の選抜チームと当たりました.2年選抜チ-ムは全員野球経験者で, 若い上にスイングの早さが違う!女性参加によるボーナス点2を加えても,3対10で完敗,惜しまれつつ準々決勝で散りました.
→フォトギャラリーにこのほかの写真をアップしています
平成22年11月17日(水)~19日(金)の3日間,熊本県民交流館パレアで,溝上教授が主任講師となった(財)地域活性化センター主催の地域再生実践塾が開催されました. 地域再生実践塾は,地域再生を担う人材育成を目的として,全国の地域づくりの事例をその地域に集まって塾形式で学ぶものです. 今回のテーマは,溝上教授がその内容とストーリイを考えた「まちに人を呼び込む仕掛けと仕組み」であり,熊本在住の珠玉の講師陣を用意しました. プログラムは別紙の通りです.北は札幌から南は八代市まで,所属別では地方自治体の議員さんからツシマヤマネコ支援隊の若い女性まで, 45人もの塾生が全国から集まり,特別講師による5つのレクチャーとフィールドワーク・グループワークを行いました.興味深い講義と熱き議論が交わされた3日間であり, 塾生は皆仲良くなって,地元に帰っていきました.
学園の一大イベント熊粋祭も終わった11月4日に,卒研の中間発表会が行われました.研究室からは下記のような発表がされました.
梶原 康至:社会的相互作用を考慮したバストリガー制度導入時の交通行動モデル
蒲生 涼太:銀座通りにおける歩行者空間整備事業の事業及びプロセス評価
久保 佳乃:熊本市中心市街地における来街者の回遊特性に関する調査分析
永松 良 :熊本市におけるまちなか居住の実態とその促進策に関する調査研究
「データは既にあるんでしょ!それなら,今までいったい何をやっていたの?」,「君がやった部分はどれ?分析したと言っているけど,いったいどうやって分析したの?」 のような,マシンガンというよりもキャノンボールと言った方が良い容赦のないコメントや責めの文句が副査の柿本教授たちから発せられましたが, 全員,それに負けない,しかし意味の分からない反論で防御していました. とは言っても,全員,かなり落ち込んでおり,その夕方はやけくその宴会でした.卒論はこれからが本番で,以後の積分値が重要です.