熊本県とホンダと本田技術研究所との超小型電動自動車(MEV)導入促進協議会は,ホンダのMEVエムシーβ(2人乗り,全長2.5m,幅1.3m)の公道走行での安全性や燃費などを調べるための走行実験を開始しました.溝上教授はこの協議会のアドバイザーになっており,技術的側面や交通政策上のアドバイスを行っていくことになります. 日産製MEVを100台も投入した横浜市では,MEVによるシェアリングサービス(チョイモビ ヨコハマ)の実験を10月から開始しています.熊本県のこの手の取り組みは企業誘致・産業振興の色が濃く,このような新しいモードを都市や生活の中にどのように埋め込んでいくかというモビリティやQOL向上策の視点が薄いため,いずれもあまり成果を上げていません. やっぱりシェアリングサービスでしょ!さらには,ブータンの首都における全電気自動車化施策までいけば大したものですが.
暑かったこの夏ですが,さすがに11月になると急激に気温が下がり,中旬もなると初冬の気配です.熊本の場合,春も短いですが,本当に良い季節の秋はもっと短いです. 工学部正門前から百周年記念会館までの銀杏並木もすっかり色付き,とても美しいので,皆さんにその模様をお届けします.
紫熊祭と同時に開催される「夢科学探検2013」で,社会環境工学科からは3年前期必修科目の社会基盤計画で行った成果が発表されました. この講義は問題発見・調査・課題整理・解決策列挙・最適案選択・提案発表といった一連のプロジェクトマネジメント技法を学び,現実の課題を対象として演習するものです. 今回のテーマは「中心市街地と花畑・桜町をつなぐ」という,まさに課題となっているテーマでした.前期終了から今まで,各班は検討の成果をポスターと模型などにするなど,班ごとに課題発見・解決力,論理的思考の力を磨くだけでなく,3年生全員で対象地域のバックグランド模型を作り上げるなど,チームワークを組んでプロジェクトを進める力を養ってきてくれたのではないかと思っています.
例年同様,遠歩で阿蘇からヘトヘトになって帰還した11月1日の朝から卒研の中間発表会が開催され,4人の卒研生が下記のタイトルでこれまでの成果と今後の研究内容について発表を行いました.
荒木 雅弘 街路構成を考慮したまちなか回遊行動特性の詳細分析
田之上 和輝 荒尾市における乗合タクシー導入前後のアクティビティ変容
中村 謙太 ワンウェイ型共同利用交通手段の利用可能性分析
山本 真歩 長洲町きんぎょタクシーの利用特性と評価に関する研究
今年も卒研生は非常に優秀なので,高い水準の卒論ができあがることが期待されます.多忙でなかなか相手ができない溝上教授ですが,卒研生だけでなく,頑張りましょう.
JICAによる技術協力プロジェクトであるフィリピン国総合交通計画管理能力向上プロジェクト(MUCEP)の研修メンバー7人が,10月29日に熊本大学を訪れ,溝上教授と円山准教授による特別講義を受講しました.講義内容は下記です.
溝上教授 Transportation Planning and Policy for traffic congestion
円山准教授 2012 Kumamoto Metropolitan Area Person Trip Survey
溝上教授は2000年~2001年の1年間,JICA長期派遣専門家でフィリピン大学デリマン校NCTSに客員教授として滞在したこともあり,フィリピンに対する思い入れは人一倍強いこともあって,非常に熱のこもった講義を行いました.
10月19日(日)に工学部運動会が開催されました.例年,この時期は北キャンパスで何かの国家試験が開催されるため,武夫原での開催にクレームがあったので,今年は坪井川遊水公園での開催となりました. 前日夕方からのかなり激しい雨で開催が危ぶまれましたが,学生諸君の運動会開催にかける想いで夜半には雨もやみ,当日は時折秋の青空も見える空の下,盛大に挙行され,大きなけがもなく,無事に終了しました.昨年度優勝の土木団は今年は3位に終わりましたが,さすがに綱引きなどの力競技は優勝しました.応援団の演舞も2名の女子学生が加わって華やかでした.が,堅い演舞に加えて,最後にオチャラケがあってもいいのではないかと思います.研究室からはフランスからの留学生のEmma (M1)も参加し,日本独特の学生文化を経験しました. 高い秋空の下,体を動かし頭を休め心を育む運動会にもっと多くの学生が参加して欲しいですね.来年も楽しみましょう.
「熊本に出張になったので,明日,昼頃,一緒にランチでもいかがですか?」と,昨夕,mailで突然の連絡があったのですが,私が熊大に赴任して研究室を持つようになって2年目の卒研生の一人のNTT西日本の柴木君(現在,NTT西日本ネオメイト出向中)が大学を訪問してくれました.来年には四十路を迎えるそうですが,今でも10キロのジョギングを続け,淳子さんの代わりに休日は料理,せっせと集めているレコードの鑑賞おそらくは最後になるであろう,この冬のポールマッカートニーの来日を心待ちにしている,昔と全く変わらない柴木君でした.
10月5,6日に長岡市で開催された全国まちづくり会議2013に溝上教授と冨士川まちなか工房特任教員,建築系学生2人で参加しました.新潟県はこれまでなかなか訪問する機会に恵まれなかったのですが,「越後湯沢」などのスキー場として有名な上越新幹線駅を通過するごとに期待は高まりました. 全国まちづくり会議は都市計画家協会の主催する年に一度の会議で,まちなか工房としては5年ほど前から参加しています.長岡市は文化交流施設を併設した都心の再開発ビルに市役所・議会を呼び戻すという,画期的な都心活性化施策を行っています.
パシフィックコンサルタンツの橋内君の結婚披露宴が,横浜の老舗ホテルニューグランドで挙行されました.お相手は,彼が入社後に入ってきた元気な年上の総務のお姉さん裕子さんです. 自分の披露宴にもかかわらず,相変わらずシャイな橋内君で,この写真の彼の口元は学生時代のそれと全く変わっていません.お幸せに!