工学部まちなか工房が,丸9年にわたるまちづくり活動への貢献が認められ,公益財団法人信友社から,県内で学術文化・体育等の復興のために地道に活動している個人や団体の活動内容を顕彰する信友社賞を受賞しました.授賞式では,工房代表の溝上教授が代表して受賞に望みました.
信友社賞については県内でもその存在をあまり聞かないのですが,歴代の受賞者は熊本県内の芸術・文化・地域おこし・まちづくりなどに貢献された著名な方々ばかりなので,工房の活動をさらに活発化させる責任を感じました.
11月7日から9日にかけて,中国山東省済南市にある山東大学で,中国山東大学,韓国亜洲大学,それに熊本大学から成る3大学エンジニアリングワークショップが開催され,溝上教授が代表として参加しました.このWSは3大学の学術的な交流をさらに高めるために,毎年持ち回りで開催しているもので,今年で7回目になります.
熊大からは11人の先生と国際担当事務,それに山東大学出身の留学生,それに私の13人で訪問しました.各セッションとも熱心な発表と議論がなされ,学術交流,及び個人的な交流を深めることができました.フライトの都合で,往復とも熊本-福岡-仁川-青島-済南という,非常に長時間,複雑な経路でしたが,青島や超スローな新幹線,沿線300km以上にも及ぶPM2.5も体験できました.
下記のタイトルで,3人の卒研生の中間発表会が開催されました.タイトルは立派なのですが,中身は緒についたばかりです.データはほぼ収集済みなので,これからは理論の勉強と分析です.2月上旬には立派な卒論が仕上がり,晴れて大学院に進学できるよう,頑張りましょう.
石野祐希:回遊行動把握のためのパーソンプローブ調査とインタビュー調査の同化の可能性
山崎貴弘:来街者の回遊実態の詳細分析と回遊行動のモデル化
川口充洋:乗合タクシー導入前後のアクティビティ変容の分析
10月3日に開催された工業会宮崎支部土木部会に行ってきました.会場は県庁・市役所近くの今時珍しい大広間を備えた料理屋「浜乃瀬」というところです.宮崎支部の結束は固く,今年も老若男女70人程度のOBが参加して盛大に開催されました.
研究室のOB者で,この4月から宮崎河川国道事務所長になった竹林君,県庁の久保君,原田君,それに実家の建設会社を支えている岩切さんの4人全員が参加してくれました.1次会の後は研究室のOBで二次会に繰り出し,非常に嬉しかったです.その場で溝上研宮崎支部が設立され,会長竹林,会長代理原田,幹事長久保,幹事長代理岩切(全員が役職)が決まり,年末の忘年会の準備にとりかかりました.
2年前の10月に大学院自然科学研究科に入学したインドネシアからの国費留学生のHidayat Muhammad Nurjati君が修士論文審査に合格し,修士(工学)の学位を得て博士前期課程を修了しました.今後は帰国し,公務員として祖国のために都市や交通計画の仕事に励むことでしょう.
阿蘇でのOB会直後の2014年9月22日(月),修士論文の中間発表会が開かれ,修士2年の一本,緒方,松本,三池さん,崔の5名が下記のタイトルで発表しました.
順調に進んでいる学生もいれば,副査や聴講していた先生方からの質問に対してまだ自分の研究の位置づけや手法を説明できていない学生もいます.2月上旬の締め切りまで4ヶ月ちょっと.そろそろネジを巻かないと終わりませんよ.
一本将吾:活動のための移動コストを考慮したアクセシビリティ指標による交通政策評価
緒方一真:コミュニティバスの需要予測手法と導入・維持に関する契約方式
松本健志:駐輪場選択行動の分析と熊本市における駐輪政策の評価に関する研究
三池史子:熊本市における一戸建て住宅の空き家の実態に関する研究
崔 偉傑:スペースシンタックス理論を用いた空間利用の定量的評価に関する研究
-熊本市桜町・花畑町周辺地区の再開発を対象として-
2014年9月20日(土),21日(日)に阿蘇リゾートグランヴィリオホテルにて.研究室20周年を祝うOB・OG会が開催されました.総勢約40人と,大勢のかたがたにご参加いただき,大変ありがとうございました.会食パーティ,カラオケルームでの全員の自己紹介等,大変楽しむことができました.
準備や会の運営は研究室のM1の学生を中心に学生諸君に尽力してもらいました.
溝上研の学生にとっては,様々なご職業で活躍されている先輩方と接する絶好の機会となり,目指す将来像を具体的に描くきっかけとなったのではないかと感じます.
2014年9月4日(木),5日(金)に大分県の九重町にある研修所で,東京大学の羽藤研,東京工業大学の朝倉研,熊本大学の溝上研,円山研の三大学合同ゼミが行われました.
全ての発表内容が高水準で,溝上研の学生にとっては自身の勉強不足を実感すると同時に,研究に対するモチベーションの向上に繋がったかと思います.夜は全員で宴会を行い,交流を深めることができました.
M2の学生はこの合同ゼミでの収穫を修士研究に発揮してほしいです.
8月28日~29日にソウル市立大学,カルガリー大学,熊本大学、中国同済大学が参加する第9回US-UC-TU-TJ Joint Seminarが上海の同済大学で行われました。研究室からは下記の2件を発表しました。
溝上章志:A Scenario Based Analysis on the Effect of Compact City Reducing Individual Energy Consumption
中村謙太,溝上章志,橋本淳也:A Simulation Model for Introducing One-way Type MEV Sharing System
セミナーには一昨年博士後期課程を修了した殷さんも参加していました。セミナー終了後は殷さんに食事に連れて行ってもらい、北京ダックをごちそうになりました。やはり本場は違いますね。殷さんありがとうございました.
8月3日から16日までの約2週間,中国の山東大学にて開催された「International Summer School on Transportation Analysis, Design, Management and Simulation」に溝上研からM1の中村と穴井とJalal,円山研からM1の佐藤と奈須が参加しました.
行くまでは不安な様子が見受けられましたが,実際に行ってみれば他国の参加者とも打ち解けられて楽しめたようでした.
最終課題は交差点だったようで,交通に関する課題が集中して発現している地点であり,観測や分析がしやすいので,データを扱う点では良い課題だと思います.
このサマースクールを通じて,勉強に対する熱意と志を一にする仲間があれば,言葉の壁を越えて,交流や協働ができることが分かりました.国際交流や国を越えた仕事を行うことが当たり前のこれからの時代にはコミュニケーションのための英語の必要性を分かってくれればと思います.