クリックするとPDFを開きます→ |
2018年2月5日に開催された九州工学教育協会シンポジウム「若者がエンジニアを夢見るために」のコーディネーターを務めました.
近年,産業構造のダイナミックな変化や価値創造社会への移行もあって,理系希望者の数は減ってはいないのですが,工学部への志願者がかなり減少した上に,質の低下が顕著になってきています.高校生が何故,工学部を希望しないのか?大学としては何が足りないのか?若者がエンジニアを夢見るために大学教育はどうあるべきか?
このテーマについて,九工教の運営委員を3年間務めた溝上教授が中心になってシンポジウムを企画し,総合司会とパネルディスカッションのファシリテーターを努めました.シンポジウムテーマの緊急さと切実さ,企画と準備の周到さ,当日の運営のスマートさもあって,これまでのシンポジウムではなかった80名以上の参加者と基調講演者の熱い熱い講演,会場との激しい議論が展開され,非常に有意義なシンポジウムになりました.
個々で議論された内容を各大学での取り組みの中で実践していければと思います.これを持って運営委員を辞する溝上教授には九工教から花束の贈呈もあり,これまで一生懸命やってきて良かったという感慨が残りました.
2018年1月27日(土)の朝日新聞福岡地域総合面の異議あり,異議なし!に「JR九州減便 どう考える」というテーマで溝上教授ら3名の主張が掲載されました.私以外の一人は当事者のJR九州常務,もう一人は減便対象地域の福岡県企画・地域振興部の方々です.地方の公共交通をどう支えていくかは少子高齢時代の大きな課題です.
記事の中では私もごく当たり前のことをいっているのですが,その程度なら交通評論家や交通ジャーナリストで十分で,これらの主張をどのように科学的に裏付けて具体的な案を提示できるかが私たち研究者に課された役割です.残り3年ですが,これからも頑張ります.
←クリックするとPDFを開きます.
年も改まった2018年1月19日,「研究室卒業生による計画系コンサルタント業界説明会」が開催されました.この説明会は計画系研究室のM1や3年仮配属の学生を対象に,ややもするとブラックと言われがちな計画系コンサルタントの職場環境や業務内容,働き方やキャリア形成などについて,計画系建設コンサルタントに就職した卒業生が後輩達に正確に伝えたいと言う意図で始まり,今年で3(4?)回目になります.
今年は八千代コンサルタント1名,福山コンサルタント3名,復建調査設計3名,日本工営2名,計9人が,近くは熊本市内,遠くは東京から来てくれました.建設コンサルタントに就職した研究室の卒業生は技術士の資格を若くして取得して活躍しており,各所で非常に高い評価を受けています.研究室として非常に誇らしく感じています.
説明会修了後は溝上教授との懇親会を開催し,大いに盛り上がりました.特に2次会の馬肉料理「ムツゴロウ」では滅多に口に入らない馬肉珍味を賞味し,舌鼓を打ちました.溝上教授が先に帰った後,卒業生達は元祖九州ラーメン天外天で閉めたそうです.さすが,まだまだ若い!!
年の瀬の12月29日,研究室OB・OG会が通町筋沿いの竹取の庭~遊庵~で6期生の星田さんから22期生の中村君までと学生,研究員の森さんを含めて15名が集まって開催されました.
溝上教授は生憎,体調不良のため,始まりの挨拶のみの参加でしたが,その後も仕事の話や学生時代の話など盛り上がりました.
溝上より:
前日からお腹の調子が悪く,大半のクリニックが当日の午後から年末休診している中,健軍周辺を1時間あまり歩き回って内科・小児科をようやく見つけた.先生曰く,「ノロウィルスでしょ!水分を十分にとって!ポカリは塩分が少なく,糖分が多すぎるので,os1を飲みなさい!手をしっかり洗って!酒は絶対に駄目!回復には2,3日かかるでしょ!」
みんなに会いたくて集合場所のびぷれす広場には行ったものの,宴会に参加すると絶対に飲んでしまうので,顔を見せただけで失礼しました.長い歴史の年末研究室OB会ですが,こんなことは初めてです.参加してくれた卒業生,現役学生の皆さん,すみませんでした.来年の年末は絶対に元気で参加しますので,今年以上の卒業生の参加を期待します.
第15回ITSシンポジウム2017が平成29年12月7,8日の2日間に渡って九大伊都キャンパスの椎木講堂で開催されました.溝上教授はプログラム委員として投稿論文の審査やプログラム作成を行うと同時に,企画セッション2「観光とITS」の企画とパネルディスカッションのコーディネーターを担いました.
一方で,M1の山本君は「都市の規模と構造の違いによるカーシェアリングシステムの導入可能性の検討」という研究のポスター発表を行いました.30秒のショットガンプレゼンと2時間に渡る立ちっぱなしのポスター発表で,くたくたになったようですが,賞賛と今後の研究につながる有益なアドバイスをもらいました.
しかし,九大には何の縁もない椎木氏からの60億円もの寄付によって建てられた椎木講堂は,円形の屋根の直径が100m,収容能力が3,000人というから,すごい!おそらく,規模も機能もキャパも国内の大学では最大だと思われるし,民間や公的なものを含めてもかなり整った講堂でしょう.
7期生の久保です.ご報告が遅くなりましたが,ついに溝上研東京支部が設立されました!10月某日,溝上先生とご子息をスペシャルゲストとして迎え,都内某所において溝上研東京支部の設立記念式典が盛大に開催されました.
当日は,1週間前の開催案内にもかかわらず,東京近郊在住のOB・OG14名が集まり,溝上先生の求心力の高さを改めて感じることができました.2期生から19期生まで幅広い世代のメンバーが集まり,世代の垣根を越えて学生時代の思い出話や近況報告で盛り上がり,あっという間に時間が過ぎていきました.
また,東京支部の役員も当日決定し,支部長に2期生の竹林さん,支部長代理兼幹事長に2期生の河内さん,事務局長に久保が選出されました.現在,OB・OG会の総元締めとなる本部は福岡にありますが,ゆくゆくは東京に本部を持ってこれるよう,竹林支部長を中心に東京支部の活動を活発化していきたいと思います.
11月11(土),12日(日)に北海道大学で開催された日本都市計画学会学術研究論文発表会の九州支部企画ワークショップ「熊本地震における交通システムの被害と教訓 -その時何が起きたか-」で,パネラーとして「熊本地震における都市交通の状況について -観測交通量とスマートカードデータを用いた地震後の都市内交通の推計」と題した発表と議論を行いました.
札幌は,最低気温が6度,最高でも9度で,熊本の冬です.それも,大きな低気圧の通過のために大風も吹き,時より雨に混じって白いものも降っていたように感じました.
今年4月に大学院を修了した河口麻佑さんがパシフィックコンサルタントの札幌支店にいるので,7ヶ月ぶりに会いました.初めての,それも知った人が近くには全くいない札幌ですが,仕事と生活を楽しんでいました.Boys and Girls be ambitious! (by Shoshi)
例年,紫熊祭の片付けのため,休講になっている11月6日(月)に,恒例の卒論の中間発表会が開催されました.今年度の卒研生とその卒研テーマは下記です.
朝倉 裕子 | 熊本市における空き家の実態と空き家化の要因分析 |
天藤 奈菜 | バスロケとICカードを用いた合志市コミュニティバスの運行改善計画 |
上野 優太 | 都市の規模や構造がワンウェイ型カーシェアリングサービスの需要と経営に与える影響分析 |
下野 宏季 | 熊大方式バスロケの開発と利用者の評価に関する研究 |
田添 智士 | 地域商店街の熊本地震からの復旧実態に関する調査・分析 |
今年は例年になく,取りかかりも遅く,11月に入ったというのに,卒研はまだまだ緒に就いたばかりで,研究内容の理解も不十分な上に,質問やアドバイスに対しても適切な返答ができないなど,散々でした.しかし,そうも言っておれないので,翌日の7日の朝9時から,4年生だけのゼミを開催し,質問事項への回答と今後の進め方について,じっくりとお説教をしました.3月にはみんなと一緒に卒業できるよう,頑張りましょう.
11月4日の午後から,熊本大学工学部創立120周年記念式典が開催されました.百周年記念会館の建設などがあった20年前の100周年記念と違って,120周年記念とはやや中途半端なのですが,人間で言えば2回目の還暦ということで,非常に重要な記念です.残念ながら,あまり広報と熱意が行き渡っていなかったこともあって,参加者は500人程度でしたが,記念講演会や学科イベント,懇親会は大いに盛り上がりました.
研究室からの参加者はわずか1人で,ちょっと寂しい限りでしたが,このような工学部全体のイベントにも研究室のOB,OGとして,今後は積極的に参加して下さい.熊大のOB,OGであることは皆さんの大きな誇りであるだけでなく,社会や仕事上での大きな力になります.