「比較」
授業の目標を重視する
「アメリカ人など、自分と異なる文化を身につけている人と良い人間関係を作っていく上で役に立つ授業をすること」
上辺だけの比較はこの目標に合わない場合が多い
例えば、2人の個人を「比較」することはその人たちに対する理解を深める上ではあまり有益でない場合が多い
ましてや、その2人の共通点を全部切り捨てて、残った違いを面白がって紹介するだけだったら、「まるっきり違う」という片寄った印象を与えることになる
「まるっきり違う」、つまり、共通点がないという認識は「良い人間関係を作っていく上で」邪魔になる
従って、「比較」にはこだわらずに講義のテーマを選んでいきたい
差別、排除、誤解、思い込み等の落とし穴について考えることは「自分と異なる文化を身につけている人と良い人間関係を作っていく上で」有益だと考えるので、こうした問題を取り上げることが多い。
この講義の目標がもし「アメリカとの比較を通じて、日本文化の長所に関する理解を深めること」であれば、私が話題にしたいことがいくらでもある。
食文化
建築
育児
教育
環境
芸術
治安
などなど
しかし、「私たち日本人の文化はすばらしい」という認識を強めることは「自分と異なる文化を身につけている人と良い人間関係を作っていく上で」一番必要なことだと思っていないので、この講義では日本の長所を中心にして話すことは少ない。
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