宗教と戦争の関係を理解するためには、宗教と「力」の関係について考える必要があろう。戦争を進めていこうとする人々にとって、宗教は「力」は集める装置となることがある。しかし、逆に、宗教は戦争に対する強烈な抵抗の「力」の源となる場合もある。
戦争に加担する宗教 | 戦争に抵抗する宗教 | |
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団結力 | 我々信者(善)と信じない彼等(悪) | 「我々」よりも「神」との関係を重視する |
正義感 | 教典の断片的な引用や捏造 | 教典を根拠に抵抗 |
忠誠心 | 指導者と神の同一視 | 忠誠はあくまで神に対して |
脅威 | 「彼等」による「我々の宗教」に対する脅威 | 教えの歪曲を最大の脅威として受け止める |
日本関連の例
2000年の5月15日に森元首相が「日本は天皇中心の神の国である」と述べたことが問題になったのは「国家神道」を彷佛とさせる表現だったから。
日本で宗教が戦争に対する強い抵抗力となった例。
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