第6回 ソルバーとゴールシーク

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ソルバーとは[top]

表計算ソフトを方程式の解法に利用することができます.その機能の1つが「ソルバー」です.
ソルバーはツールメニューの中に入るのですが,標準インストールで設定されたエクセルには入っていません.オプションでインストールする必要があります.

ソルバーは高次方程式だけでなく,制約条件付きの最大や最小値問題の解法や連立方程式にも使えます.

ゴールシークは1本の方程式にしか適用できませんが,ソルバーは連立方程式体系にも使えるという利点があります.

ゴールシークとは[top]

ゴールシークは,ソルバーと同じようなことができますが,機能はソルバーより劣ります.ゴールシークは単一の方程式を解くときに利用することができます.ゴールシークはツールメニューの中にあります.

ゴールシークを使うには,ワークシートに式を入力しておく必要があります.

ツールメニューから,ゴールシークを選ぶと設定画面が現れます.以下の例のように入力します.この例では,B14に式が入っています.目標値は方程式の定数項(a*x^2 + b*x = c のcに相当する数値)です.変化させるセルは,B14に入力した式の中で使われていなければなりません.変化させるセルは,上の方程式のxに相当します.

数式入力セル:$B$14(セルをクリック)
目標値:4.10484143(数値を入力)
変化させるセル:$B$15(セルをクリック)

結果は次のように表示され,
目標値:4.10484143
現在値:4.104837929

ワークシートの変化させるセルに解が表示されます.

注:
数式入力セルは,ワークシートに入力してある式のことです.例えば,

   =B15^4+B15^3+B15^2+B15

のようになっています.B15が方程式のxに相当する変数になります.

目標値は方程式の定数項に相当する値です.
変化させるセルは,xに対応するB15(上の例では)でなければなりません.

方程式のよっては解の数が複数あることもあります.エクセルは同時に複数解を表示してくれません.その他の解があるかどうかを調べるには,変化させるセルに探索のための初期値を適当に入力しておき,それからゴールシークを実行します.エクセルは,与えられた初期値の近傍から解を探し始めます.

上のことは,ソルバーにもあてはまります.

■データ付録

以下のファイルをクリックするとエクセルのファイルをダウンロードできます.

ゴールシークの例題
goalseekst.xls


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