PowerPointでプレゼンテーション


PowerPointとは

コンピュータの画面を大きなスクリーンに投影させて,大勢の前で発表することを一般にプレゼンテーション(略してプレゼン)と呼んでいます.学生なら,ゼミで論文発表のプレゼンを行います.先生なら講義室でプレゼンを行います.会社の営業マンなら顧客の前でノートパソコンを持参して商品の説明をします.社内の会議室で新しい企画を議論するときなどにもプレゼンが行われます.

PowerPointは,プレゼン用の代表的なソフトです.プレゼンするにはまず発表する内容を持っていなくてはなりません.発表する中身が最も大切ですが,同じ内容ならプレゼンが効果的な方が相手によく伝わるし,強い印象を与えることができます.聴衆をひきつける,ちょっと驚かせるプレゼンのお助けをしてくれるのがPowerPointです.

PowerPoint用プレゼン資料の作り方(基本)[top]

とりあえずPowerPoint用の資料を作り上げる場合は,ここを読んでもらえれば結構です.インパクトあるPowerPoint用資料を作りたい場合は,次の項目も読んでください.

1.スライドの新規作成
PowerPointの起動
新規作成,新しいプレゼンテーションを選びます.
最初にタイトルスライドを選びましょう.タイトルスライドは表紙になります.
タイトルスライド,を選ぶと自動的にタイトルスライドが現れます.
枠が用意されているので,画面上の指示に従って,タイトルを入力します.
サブタイトルには所属と名前を入力してください.

PowerPointの作業画面は,左に「アウトライン・ペイン」が現れ,真ん中に作業するスライドが現れます.アウトラインとスライドは自動的に完全対応しています.右端には「設定パレット」が現れます.上部のメニューの下には「ツールバー」があります.

2.スライドの追加
スライドの追加は,ツールバーから「新しいスライド」をクリックします.様々なスライドの雛形が用意されていますが,選ぶのは左上から右へ2つ目の「箇条書き テキスト」です.これが基本のスライドになります.

スライドの追加はいつでもできます.追加する前ページのスライドを表示させて,ツールバーから「新しいスライド」をクリックします.

スライドの種類は後からでも変更できます.例えば,「箇条書き テキスト」を「画像」スライドに換えることもできます.変更する場合は,右端の「設定パレット」のレイアウトで「画像」に変更します.

画像レイアウト部分をダブルクリックするとファイル開くディレクトリが現れるので目的のフォルダを開けて画像を選び「挿入」をクリック.

後からスライドにテキストボックスを追加する場合は,挿入メニューから「テキストボックス」を選んでもできます.

3.スライドにページ番号をつける
スライドにページ番号を付けておきます.表示メニュー→「ヘッダーフッター」を選び,スライドタブで,ページ番号,フッター,「タイトルスライドに表示しない」にチェックを入れます.「全てに適用」をクリックすることで,ページ番号がスライドの右下に自動的につきます.

(まとめ)
スライドの構成としては,論文,レジュメの構成と対応します.

1.表紙
2.目次
3.目次にそってスライドの枚数が決まる
4.まとめ(結論)
5.参考文献(論文のとき)

スライドのコントロール(基本)[top]

最初に手動でスライドをコントロールできるようにするための設定を行います.

■スライドの手動コントロール(重要設定)
スライド移動の手動は,「スライドショー」メニュー→「スライドショーの設定」でスライドの切り替えの欄で「クリック時」にチェックしておきます.

■プレゼンの手順
プレゼンをするときに必ず知っておくべきキーボードの操作をまとめておきます.

1.プレゼンを始める場合は,最初にレイアウト・ペインの下端の一番右端にある「スライドショー」のアイコンをクリックします.するとコンピュータの画面は全面スライドに切り替わります.

2.マウスをクリックするか,キーボードの矢印キー(→)をクリックすると,スライドが順々に切り替わって表示されていきます.紙芝居感覚です.

3.すべてのスライドの表示が終わった時点でクリックすると,全面スライド画面から最初のレイアウト付きの画面に戻ります.

(重要)プレゼンをするときプレゼンター(発表者)は,スライドを見せながら,スライドに書いていないことを補足しながら説明します.スライドに書いてあることはエッセンスのみだからです.

■スライドのコントロール
途中でスライドのプレゼンを止める場合は,command(アップルの絵のキー)+A でアロー(矢印)ポインターをだします.Aはabort(一時停止)です.スライドの左下隅にアイコンが表示されるので,ここで「スライドショーの終了」を選びます.

・Command+P でペン表示.スライド上に書き込みできます.
・書き込みを消す場合はEキーを押します.
・Command+H でポインターを隠します(hide).

スライドの背景に色をつける[top]

スライドの背景に色をつけるだけで見栄えがよくなります.
「書式」メニュー→「スライドの配色」と選びます.
標準設定からプレゼン用の濃い青色を選択します.「すべてに適用」を選ぶとすべてのスライドが同じ背景になります.
好みの色を決める場合は「ユーザ設定」タブを選んでから,設定します.

背景の色にグラデーションやテクスチャをつけるには,「書式」→「背景」→「塗りつぶし効果」

スライドに画像を挿入[top]

写真などの画像をスライド内へ簡単に挿入することができます.スライドのレイアウトが画像でなくてもかまいません.

画像を後から入れる場合は,画像が入っているフォルダからドラッグ・アンド・ドロップするだけです.
スライド内の画像は,マウスで選んだ後自由に大きさを変えることができるので,適当な大きさに変更します.

画像を選んで,アニメーションの設定もできます.「スライドショー」→「アニメーションの設定」の順で行います.画像を最初に表示させるには,「順序とタイミング」タブで画像を最初にもってきます.

(注)画像を使う場合は,PowerPointのファイルと使った画像ファイルは専用のフォルダを作りそこにすべて保存しておきます.

(注2)写真,グラフ,イラストなどの画像はJPEGかGIF形式で作成しておくべきです.後でインターネットで使うことも考えられるので,どちらかの形式で保存しておくのがよい.

スライドの背景に写真を使う[top]

通常スライドの背景は1つに統一しておきますが,場合によっては特定のスライドだけは背景を変えて強調することもあります.例えば,気に入った写真を拡大してスライドの背景に使うことができます.

「書式」メニュー→「背景」と選び,設定画面の三角(▼)をクリックして「塗りつぶし効果」を選びます.
次に図タブを選んで,「図の選択」をクリックします.ファイルを開くいつもの画面が現れるのでプレゼン用フォルダ内に準備しておいたjpeg画像を選びます.選んだ画像は自動的にスライドの大きさに拡大(場合によっては縮小)されて,スライドの背景になります.

箇条書きを1項目ずつ表示させるアニメーション[top]

これはプレゼンを効果的に見せるための工夫です.PowerPointを使う第一の目的といってもいいでしょう.

例えば,アウトライン・ペインでスライドの2ページ目を表示し,アウトライン内の箇条書き部分を全部範囲選択して,「スライドショー」→「アニメーション」→「スライドイン」を選びます.「アニメーションのプレビュー」で確認できるので必ずここでチェックしましょう.

1つの項目の表示が終わった後,文字の色を淡くして次の項目に集中させるには,
「スライドショー」→「アニメーション」→「アニメーションの設定」を選びます.
テキストを選んで,「アニメーションの後の動作」で背景と同系統で淡い色を選びます.

細かいスライドショーのアニメーションの設定は,レイアウト・ペインで目的のスライドを選んでから,「スライドショー」→「アニメーション」→「アニメーションの設定」と選びます.
「効果」タブのアニメーションの設定欄で,タイトルとテキストをそれぞれ選んでから,アニメーションの開始時と終了時についてそれぞれ設定を選びます.

アニメーションの設定は,タイトル,テキスト,画像,すべてに設定できます.

アニメーションの効果はたくさん用意されているので,効果的なものを選びましょう.効果の中身がわからない場合はとりあえず選んでみて,「アニメーションのプレビュー」で確認しましょう.

スライドに効果音を入れる[top]

スライドをめくるとき,あるいはスライドに項目を表示するとき効果音が設定されていますが,これも様々に変えることができます.
設定するスライドを表示しておいて,スライドショーメニューから「アニメーション」→「アニメーションの設定」を選びます.
設定ウインドーの「効果」タブで,左上欄の「アニメーションの設定」から「テキスト」を選んだ後で「アニメーションとサウンドの開始時」の欄の「サウンド」の中から好みの効果音を選びます.「タイプライター」が無難でしょうか.
プレビューで「再生」を実行して効果音を確認しましょう.

ハイパーリンク[top]

スライドでURLを表示しそれをアクティブにしたい場合はハイパーリンクを設定します.
スライド上でURLのリンクをはる文字列範囲を選び,「挿入」→「ハイパーリンク」を選びます.
リンク先の欄に,URLをタイプします.

プレゼン時にURLをクリックするには,ctrl+A でarrowポインターを表示させます.ポインターを消すには,ctrl+H です.

プレゼン時にスライドでURLをクリックすると自動的にInternetExplorerが起動し,指定したサイトが開きます.

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