ゼミは1年生の入門ゼミと、3、4年の持ち上がりのゼミがあります。3年生のゼミではより自分の関心にあったところを選択します。1年生用に、入門書『ホスピタリティ入門』(熊日情報文化センター、2010年)を学科の全教員でつくりました。平成22年秋学期より使用しています。私も、この本の中で、ホスピタリティをめぐって、学科設立以来考えてきた現在時点での考察をまとめました。ゼミを選択する際や現在のゼミ生にも利用していただければと思います。私の担当箇所は、「ホスピタリティってなんだろう?:マジックワードとしてのホスピタリティ」というタイトルで書いています。
ゼミ運営や卒論指導をしていてはっきり確信するのは、次のことです。
今後どのような場所で生きていこうと必要なものは、「人の意見を聞ける素直さ」・「開かれた心」・「好奇心」です。
これらさえあれば、どのような場所でも、かわいがられ、周囲の人たちによってそのとき必要な力を伸ばしてもらえるのです。
みなさんが後輩を育てるときのことを考えてください。人の意見にきちんと耳を傾け、周囲に心を閉ざさず、いろいろなことに関心をもつ人だったら、どんどん手を貸して、その人がもっと成長するように、がんばってほしくなりますよね。でも、その逆で、人の意見を聞かず、心を閉ざして、自分以外に関心を示さない相手だったら、「もう勝手にすれば」と思うのではないですか?つまり、資格や知識をどのくらいもっていたとしても、「一緒に働きたい」と思われる上記の3点がなければ、その職場環境に応じた力を育ててもらえないのです。一人で働くことのできる環境も確かにありますが、そういう職種につける可能性は高いわけではありません。
学生時代に、ぜひ上記の3点を意識して、教員や先輩、友人やサークル、バイトの仲間によって、みなさんの可能性がどんどん開くことを実感してみてください。
クリスマス企画担当
通常ゼミは学生のみなさんにそれぞれ「自己」を語っていただきます。どういうものに関心があるのか、それはなぜか・・・人に伝えられるように自分を見直して言葉にしてみましょう。
<春学期>
各自、どういうものに関心があるのか自己紹介。お互いどういうメンバーであるのか、お互いの関心に対して、関心をもって真摯に聞いてみましょう。おすすめのホスピ本を紹介してください。
<秋学期>
日本・熊本をどう紹介するか、と卒論のテーマを探していく
各自担当日に、上記のテーマを発表してもらう。随時、就職活動対策として自己分析作業を行う
<春学期>
卒論作成に向けて各自担当日にテーマを発表
<秋学期>
各自草稿を発表。卒論作成
これまでのゼミ生がどのような卒論を作成してきたのか。ご参考までに下記ご覧ください。だれがこのテーマを書いたか、ゼミ生の顔がはっきり浮かぶ様な個性溢れた論文です。