日本三名城の一つ熊本城は別名銀杏城とも呼ばれ、名将加藤清正によって慶長6年(1601)に着工され、7年の歳月をかけ築城されました。城郭の広さは約98万平方メートル、周囲約9キロメートル(築城当時)、そのなかに天守3、櫓49、櫓門18、城門29を持つ豪壮雄大な構えで、美しい曲線で、築かれた石垣や自然の地形を利用した独特の築城技術が生かされています。明治10年西南の役では、西郷隆盛率いる薩摩軍を相手に50日余も籠城し、難攻不落の城として真価を発揮しましたが、総攻撃の前日に原因不明の失火により宇土櫓他12棟を残し焼失しました。現在の天守閣は昭和35年、清正公350年祭と市制70周年を記念して熊本市によって再建されたものです。桜の名所としても有名で、山桜、肥後桜、ソメイヨシノの3種類・約600本の桜が咲き誇り、期間中は10万人以上の人手で賑わいます。桜に合わせ夜間開園も行われ、ライトアップされた城に夜桜が映えます。開花時期は3月下旬から4月上旬頃です。