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講義・演習情報研究プロジェクト熊本日記松井松次資料館略歴・研究業績

講義・演習情報 2009

2010年2月5日更新
2009年の担当講義・演習に関するお知らせです。

講義・演習情報 2008
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  講義

  ・中国概説(外国語学部東アジア学科)

   ――現代中国を理解するための基本的な知識を紹介します(必修科目)

   2009年秋学期定期試験「中国概説」講評


 外国語学部東アジア学科必修科目「中国概説」の秋学期定期試験を2010年1月22日(金)に実施した。受講者数は88名、受験者数70名、欠席者18名であった。本講義は入門科目ということもあり、試験は講義内容に関する空欄補充問題50問(参考資料持ち込み可)という簡単な「確認テスト」という形にとどめている。そのため、受験者の6割が80点以上を獲得する結果となった。なお、出欠回数の多寡で評定を最終調整している。

 問題は講義内容から幅広く出題した。第1問は少数民族問題、第2問は映画「芙蓉鎮」、第3問は当代中国史の時期区分、第4問は中国の地理、第5問は国家体制と日中関係からとした。本講義はパワーポイントを用いた「穴埋め」形式で授業を行っているが、レジュメに明示していない個所からも出題してあるため、レジュメのみ「獲得」して試験に臨んだ学生は一部苦戦をしたようである。

 もとより本講義は「入門」であるので単位を落とすことを想定していない。他方、「簡単すぎたのでは」という思いも若干ある。従って、来年度は「入門」であるにしても、受験者にある程度の緊張感を持たせる意味でも、講義開始時より「試験は持ち込み不可」を告知し、もう少し「ギリギリ」の線を追求してみたいと考えている。


開講日内容
2009/9/25開講ガイダンス
2009/10/2「中国」はふたつ?
2009/10/9中国の地理(1)―2週間で中国1周
2009/10/16中国の地理(2)―2週間で中国1周
2009/10/23中国出張
2009/10/30休講(託麻祭)
2009/11/6「多民族国家」中国
2009/11/13現代中国の政治と経済(1)
2009/11/20現代中国の政治と経済(2)
102009/11/27現代中国の政治と経済(3)
112009/12/4「文革」と現代中国(1)―「芙蓉鎮」をてがかりに
122009/12/11「文革」と現代中国(2)―続・「芙蓉鎮」をてがかりに
132009/12/18現代中国の課題(1)――「一党独裁」とその政治課題
142010/1/8現代中国の課題(2)―「和諧社会」論という国家戦略
152010/1/22(予)秋学期定期試験


  ・国際社会と日本T・U(外国語学部東アジア学科・外国語学部英米学科)

   ――国際社会を理解するための基本的な知識を紹介します(必修科目)

   2009年秋学期定期試験「国際社会と日本U」講評


 外国語学部必修科目「国際社会と日本U」の秋学期定期試験を2010年1月23日(土)に実施した。履修者数は210名、受験者数190名、欠席者20名であった。この数字は春学期の未受験者数と同数であるため、春学期に受験した学生は秋学期もほぼ全員が試験に臨んだものと思われる。

 「中国現代史・東洋史概論U」と同様、秋学期は毎回の出席確認をやめたため、教室環境が良くなったが、木曜1限目という時間設定もあり、毎回出席率はおおよそ6〜7割程度であったかと思う。「必修」にしては低い割合であり、この数字を念頭においたうえで単位認定を行う方針で採点に臨んだ。

 出題内容は空欄補充30問(各2点×30=60)、記述が2問(10点と30点)とした。特に最後の配当30点とした問題は「日中講和不成立論」について「論じ尽くす」ことを求めたため、ここで「出席の有無」や「勉強の有無」が暴露される答案が多かった。もちろん「すべて参照可」であるため、レジュメを「友人」からゲットすれば最大60点はとれるのだが、これも完全に埋めるのは困難であり、なおかつ記述の問題は「出席していなければ書けない」問題であったので、ほぼ思惑通りの「当落率」にすることができた。

 最高点は98点が7名(英米は嵯峨さん、田野さん、都留さん、東アジアは淋くん、馬場くん、山口さん、松本さん)あった。最終的に80点以上が66名(受験者の35%)であったのに対し、基準点に満たなかったのは52名(受験者の27%)だったので、やはり「出席していなかった学生」たちとほぼ同数(未受験者を含む)が「当然の結果」を残すような形になったといえる。

 もとより「出席」して、そして「勉強」をして、「試験の結果」を出しての単位取得である。毎回出席をとるという「強制力」を発揮すればよいとの意見もありうるが、それは「実事求是」ではない。少人数の必修ならば「朝イチ」でも成り立つだろう。ただ、この講義はマスプロである。物理的な限界は如何ともしがたい。私個人としては新年度の講義が「朝イチ」でないことを祈るばかりである。


開講日内容
2009/9/24開講ガイダンス
2009/10/1中国と日本(1)―現代日中関係史を振り返る
2009/10/8中国と日本(2)―続・現代日中関係史を振り返る
2009/10/15中国と日本(3)―続々・現代日中関係史を振り返る
2009/10/22中国出張
2009/10/29休講(託麻祭)
2009/11/5中国と日本(4)―「日中講和不成立論」を考える
2009/11/12歴史認識問題と日本(1)―中華人民共和国の対日戦犯処理政策
2009/11/19歴史認識問題と日本(2)―続・中華人民共和国の対日戦犯処理政策
102009/11/26歴史認識問題と日本(3)―続々・中華人民共和国の対日戦犯処理政策
112009/12/3多文化共生と日本(1)―外国人研修生・技能実習生問題をてがかりに
122009/12/10多文化共生と日本(2)―続・外国人研修生・技能実習生問題をてがかりに 
132009/12/17多文化共生と日本(3)―続々・同上 
142010/1/7講義のまとめ
152010/1/下旬秋学期定期試験

   2009年春学期定期試験「国際社会と日本T」講評


 外国語学部必修科目「国際社会と日本T」の春学期定期試験を2009年7月23日(木)に実施した。受講者数は昨年同様240名、受験者数220名、欠席者20名であった。コピペや丸写しが続発した昨年度の反省から本年度は論述形式をやめ、講義内容に関する「空欄補充問題」を40問、講義時間内に紹介した関連事項に関する簡単な記述問題を1問を出題した。「すべて参照可」ということもあり、採点は誤字なども含め厳密に行った。

 内容は「国連と日本」「日本とアメリカ」「アジアと日本」という春学期講義の3本柱からそれぞれバランスよく出題した。すべて板書にて紹介済みの事項であるため、丁寧にノートテイクしてあればいずれも問題なく解答できるものであったとようである。その証拠に、受験者220名中69名が80点以上でAを獲得しており、満点も3名出ている。

 他方、安易なノート・コピーによる受験者も相当数いたようで、問題数が多かった分、時間内に十分な解答をすることができなかった者、あるいは見当違いの解答を記入する者、誤字や脱字の多発などが散見された。たとえば「原子力共同体」を「原子の共同体」と書いているものは、かなりの確率で「アイルランド」を「アイスランド」と書いているなど、特定の学生のノートのコピーが出回っていたことがうかがえた。もちろん、大学の講義であるので「試験準備の仕方」は学生の自由だが、おおよそ他力本願で受験に臨んだ学生は、多くの箇所についても詰めが甘く、全体として及第点を割り込んでしまった学生が多いようだ。

 本年度は1限目に講義が配当されており、なおかつ今学期は講義終了時に毎回出席を確認したことから、講義後半から「出席のためだけ」にやってくる学生が私語をすることが多く、講義後半の教室の環境には若干の問題があった。その意味では、真摯に講義に臨んでいる学生諸君にとっては迷惑極まりないものであった。

 もっとも、今回の試験を終えて感じたことは、出席がほぼ完璧であっても(終了間際にカードだけを出しにきていても)、講義の最初からきちんと聴いていないといざコピーしたノートがあっても及第できなかったようだということである。限られた時間で、他人が作ったノートから答えを探し出すのは限界ががあり、また得点の鍵になる記述問題は講義冒頭紹介した新聞記事に解答のヒントがあったことから、このような結果になったものと思われる。

 こうした経験を踏まえ、秋学期の講義に関しては、やはり1限目に設定されていることから、出席のとりかたについて再考する予定である。やはり、毎週、確実に講義を受けつつ、ノートを作っていくのが本道であると思う。本講義が「必修」であることを改めて肝に銘じてほしい。

 なお、もっとも気になったのは、再履修者の試験への取り組み状況である。特に東アジア学科の3年生の再履修者については、及第点を大きく割り込んだ者が数多くいた。せっかくの出席を無駄にすることなきよう、履修する以上は「勉強する」ことを切に望む。


開講日内容
2009/4/9海外出張のため休講
2009/4/16開講ガイダンス
2009/4/23国際連合と日本(1)―戦後初期日本外交の構図
2009/4/30国際連合と日本(2)―国際機構の成立
2009/5/7国際連合と日本(3)―国際連合の成立
2009/5/14国際連合と日本(4)―新生日本の国際社会への復帰とあゆみ
2009/5/21国際連合と日本(4)―新生日本の国際社会への復帰とあゆみ(補足)
2009/5/28アメリカと日本(1)―日米関係160年を振り返る
2009/6/4アメリカと日本(2)―続・日米関係160年を振り返る
102009/6/11アメリカと日本(3)―続々・日米関係160年を振り返る
112009/6/18アメリカと日本(4)―続々・日米関係160年を振り返る(補足とまとめ)
122009/6/25アジアと日本(1)―「地域統合」という大潮流
132009/7/2アジアと日本(2)―「東アジア共同体」の先駆者としてのASEAN
142009/7/9アジアと日本(3)―「東アジア共同体」と日中韓ASEAN
152009/7/23春学期定期試験


  ・東洋史概論T・U(外国語学部東アジア学科・経済学部国際経済学科・リーガルエコノミクス学科)

   ――中国近現代史を講義します(選択必修)


   2009年秋学期定期試験「中国現代史・東洋史概論U」講評


 外国語学部東アジア学科ならびに経済学部国際経済・リーガルエコノミクス学科の選択必修科目「中国現代史・東洋史概論U」の春学期定期試験を2010年1月25日(月)に実施した。受講者数は146名、受験者数119名、欠席者27名であった。秋学期は毎回の出席確認を取りやめたため、事前の受験辞退が増えたものと思われる。もっとも、授業中の私語や出入りももほとんどなく、教室の環境は大変良かった。今後もこの方式を踏襲していきたいと考えている。

 出題は五四運動以降の中国現代史から空欄補充35問(各2点×35=70)、記述2問(10点および20点)を出題した。「すべて参照可」ではあるが、出席点による救済もできないため、レジュメベースできちんと穴埋めができれば7割獲得できるようかなり「下駄」を履かせる形での出題とした。ただし、記述の2問は、「8年抗戦論と15年抗戦論の差異」を問うもの、あるいは「人民内部の矛盾」について論ずるものであったため、講義欠席者あるいは「右から左」組はかなり苦戦したようである。

 受験者119名中、80点以上の「A」獲得者が18名(前回51名)であった。ちなみに最高点は100点満点が1名あった(東アジア学科の山口さん)。相当の「下駄」を履かせたにもかかわらず20名強が最低基準点に満たないなど、そもそも「評価以前の問題」とされるような答案も多数あった。また、特に低学年からの履修が認められているある学科に関しては、履修者のうち半数近く(未受験者も含む)の単位を「落とさざるを得ない」状況であった。東アジア学科の学生が未受験者以外ほぼ全員単位を取得したのに対して他の学科の及第率(未受験者を含む)が軒並み6割前後となったのは、科目の性質によるものであろうか。

 来年度は経済学科と福祉環境学科も大澤が担当することになるが、履修を予定している学生は上記の単位付与率を十分考慮したうえで履修登録することを望む。少なくとも「出席せず」「勉強せず」「試験準備せず」で単位が出るような「甘い」講義ではないことを肝に銘じておいてほしい。

開講日内容
2009/9/28開講ガイダンス
2009/10/5国民革命の時代(1)第1次国共合作から「北伐」へ
2009/10/12休講(体育の日)
2009/10/19国民革命の時代(2)―「四・一二クーデタ」と中国の再統一
2009/10/26中国出張
2009/11/2休講(託麻祭)
2009/11/9侵略と抵抗(1)―満州事変の衝撃
2009/11/16侵略と抵抗(2)―第2次国共合作と盧溝橋事件
2009/11/23休講(勤労感謝の日)
102009/11/30革命の成就―太平洋戦争から国共内戦へ
112009/12/7新中国の成立―統治基盤の確立と国家統合への挑戦
122009/12/14毛沢東型社会主義建設の展開T―反右派闘争と大躍進
132009/12/21毛沢東型社会主義建設の展開U―「内乱」としての文化大革命(1)
142009/12/24毛沢東型社会主義建設の展開V―「内乱」としての文化大革命(2)
152010/1/18 改革開放の時代(1)―毛沢東時代からケ小平時代へ
162010/1/19 改革開放の時代(2)―「持続的発展」を目指して
172010/1/下旬秋学期定期試験

   2009年春学期定期試験「中国近代史・東洋史概論T」講評


 外国語学部東アジア学科ならびに経済学部国際経済・リーガルエコノミクス学科の選択必修科目「中国近代史・東洋史概論T」の春学期定期試験を2009年7月27日(月)に実施した。受講者数は151名、受験者数133名、欠席者18名であった。

 コピペや丸写しが続発した昨年度の反省から本年度は論述形式をやめ、講義内容に関する「空欄補充問題」を35問、講義時間内に紹介した関連事項に関する簡単な記述問題を2問を出題した。配点は空欄補充は各2点の70点、記述各15点の計30点。記述問題については部分点をつけた。なお、「すべて参照可」ということもあり、採点は誤字なども含め厳密に行った。

 受験者133名中、80点以上の「A」獲得者が51名であった。ちなみに100点満点は1名。選択必修ということから足切りの基準を外国学部必修科目である「国際社会と日本」に比べ若干さげ、なおかつ出席良好者には特別な配慮をした。空欄補充が大半を占めるため点数は客観的なものとなった。単位取得がならなかった場合には、得点率が50%を下回っているか、あるいは出席が著しく悪かった場合であると考えてほしい。

 嬉しかったのは東アジア学科2年生の奮闘である。簡単なテストではあったが、受験者12名中「A」が10名という好成績を出してくれた。また、東アジア学科の履修者に関しては、受験者19名中18名が単位取得を達成するなど、3年以降のゼミがいまから楽しみな結果を出してくれた。海外研修でごちそうしようと思う。


開講日内容
2009/4/13開講ガイダンス
2009/4/20近代における中国認識―「伝統的中国社会」はどう見られていたのか
2009/4/27「西洋の衝撃」と「華夷秩序」−アヘン戦争と不平等条約体制の成立
2009/5/4「みどりの日」により休講
2009/5/11清朝支配への挑戦―「太平天国」の革命性とその限界
2009/5/18近代化の模索(1)―「洋務運動」とは何か
2009/5/25近代化の模索(2)―「洋務運動」が目指したもの
2009/6/1最大の挫折としての日清戦争―「瓜分」の青信号
2009/6/8改革の思想―「戊戌維新」と体制改革
102009/6/15革命の思想―孫文と「三民主義」
112009/6/22辛亥革命―清朝の崩壊と中華民国の成立
122009/6/29革命の挫折と軍閥混戦―「流産した革命」
132009/7/6民族運動の高揚(1)―「五四」運動と国共両党の誕生
142009/7/13民族運動の高揚(2)―「五四」運動と国共両党の誕生
152009/7/27春学期定期試験
  

  ・時事中国語基礎/講読(外国語学部東アジア学科)

   ――『時事中国語の教科書版』(朝日出版社)を使い、中国語で中国事情を学びます

  ・海外事前研修(外国語学部東アジア学科)

   ――本年度も中国・吉林大学で1か月間の短期留学を行います

開講日内容
2008/4/15中国東北地域の歴史を考える―「満洲国」の成立から消滅まで
2008/4/22映像から考える戦後日中関係――「満洲移民」と熊本


  演習  ⇒ 2009年度大澤ゼミML(準備中)

  ・専門演習T(中国地域研究)

   ――「中国を読む」ための基本的な知識を学びます

  ・専門演習U(中国地域研究)

   ――事例研究を通じて「中国を読む」ための基礎力を身につけます

  ・卒業論文指導

   ――中国地域研究による卒論執筆を指導します

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