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4大学国際ジョイントセミナー(4UniC:4 University international joint Conference)はカナダカルガリー大学,韓国ソウル市立大学校,中国同済大学,それに日本の熊本大学の4大学の交通系教員が年に一度,持ち回りで開催している国際セミナーです.当初はカルガリー大学とソウル市立大学の2大学が各年で交通研究の学術交流をしていたのですが,ソウル市立大学校のSeungjae Lee教授から招待されて熊大から溝上教授が参加したのは2008年です.その後,中国同済大学も参加して4UniCとなりました.COVID-19の世界的な蔓延のため,2020年から2年間は中断していたのですが,2023年には再開し,今年で数えて17回目になります.当時,私は既に熊大を定年退職して今の熊本学園大学に転職していたのですが,その後も歓迎されて?参加しています.
12日の夕方から始まったコミッティミーティングには各大学から数名のファカルティメンバーが参加し,1年ぶりに会う友人の健康を喜び合い,新たに参加したメンバーを歓迎しました.主催大学のYuchuan Du教授の進行のもと,4UniCへの参加の希望があったルーマニアとスペインの大学の受入について審議し,了解が得られました.アジアと北米に加えて欧州の大学もメンバーとなるこの組織も,来年以降は益々国際的になりそうです.その後,同済大学が運営するホテル内の宴会場で開催された歓迎パーティで更に旧交を温めました.
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13日は朝から本番.総合テーマはTransforming Mobility Paradigms: AI Frontiers in Smart Transportationです.最初のBreaking Sessionでは各国の代表が上記に関する現況や関連する研究成果を発表しました.これを聞いていると,各国の研究動向や興味が分かります.その後,3会場に分かれてセッションが進行.昨年の4UniC 2024 in Kumamotoでは校務のため発表は行いませんでしたが,今年はUpdating a conversion model implemented in a Multi Agent-based Urban Mobility Simulator with observational dataというタイトルで2年ぶりに英語でのプレゼンを行いました.準備はしてきたものの,久しぶりの英語での発表に緊張したし,カルガリー大学の新人ファカルティメンバーからのニコニコしながらもシビアな質問には旨く回答できたか?しかし,研究の目的,手法,成果は十分に伝わったようで,お世辞にも「この研究,👍」と言ってくれたのは良かったです.私の会場で発表した安藤先生と田中研の学生も無事に終わりました.
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これまでのセミナーとは違った今回の特徴は,参加した4大学からの学生諸君の「近未来の都市と交通」に対するアイデアコンペの開催でした.最終的にはA0版の模造紙に手書きの構想図を掲示し,ファカルティメンバーが順次回って説明を受けて上位5点を推薦して順位を決める方式です.さすがお金持ちの中国,というよりも同済大学の執行部になった Yuchuan Du先生,上位の賞品は私も欲しいと思うような豪華版でした.
夕方からは,各室の前でシェフがローストされた北京ダックを薄く切り分けているような豪華な中国料理店でウエルカムパーティが開催されました.中国のレストランではアルコールは持ち込み可が多く,ここでもDu先生が取り寄せた市販されていない秘蔵の白酒で「干杯!」.豪華な北京ダック,それに繊細な上海料理に酔いました.来年のカルガリーでの再開を祈念し,再度「干杯!」.やっぱり学術交流も結局は人的交流ですね.
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ソウル市立大学からの先生や学生諸君は2次会まで参加したようですが,私は明日早朝からの寧波への移動があるために1次会で切り上げました.