お奨めの英語学習関係の本
「たった3ヶ月でTOEICテスト905点とった」 吉村達也著
ちょっと臭みがあるタイトルだが、書いてある事はまっとうそのもの。パソコンを使った勉強法や、英語コンプレックスの克服方法など、是非是非読んで貰いたい情報が山盛りに詰まっている。文体も軽妙で親しみが持てる。お奨めの読み物を聞かれたら、真っ先にこの本を挙げる事にしている。
「英語はいらない!?」 鈴木孝夫著
これまた刺激的なタイトル。いつまで経っても、所詮は英語学習者は母語話者には追いつけない。だったらどうすれば良いか?英語のようで英語ではない、だけど広く世界の人々が理解できるEnglic(English like language)を普及させよう!という主張がメイン
英語学習者が陥りがちな、「英語=世界語」という錯覚、「白人=英語話者」という錯覚を押さえ、バランスの取れた外国人との接し方を維持するためにも、是非とも読んでおきたい一冊。
マスター英文法 中原道喜 著
もちろん、会話を中心としたコミュニュカティブな学習も大事だが、何か疑問が起きた時に、立ち戻る場所として文法書の存在は欠かせない。
色々な文法書が出ているが、私が愛用しているのはこの本。バランスが取れていて、読み物として読んでも面白い。旅行の時など少々重いが、良くリュックサックの底に入れていく。
Longman Dictionary of Common Errors
非母語話者が起こしやすい間違いについて、「誤った文」と「正しい文」、「その理由」を列記したもの。
もちろん、自分自身が起こしやすい間違いを知る上でも大変役に立つ。さらに、「他の国の人は、こういう間違いを起こしやすいんだ」という事を知っておけば、間違った文に出会っても慌てずに済む。
徹底後略 TOEIC 文法編 トフルゼミナール英語教育研究所 川端淳司編
TOEICの攻略用問題集だが、普通の文法書として読んでも十分楽しめる。
TOEICのReading問題の一形式として英文中の間違い探し問題があるが、この「文中の間違いを探す能力」は、たとえば自分が喋っている最中でも、その内容を常時チェックする能力を伸ばすのに非常に役立つと思う。
「今から英語を勉強しようと思ってるんだけど。。」という人は、是非、一度、TOEICを受けてみる事をお奨めする。試験であると同時に、トレーニングにもなるのだから。
この本は、「例題、回答、例題のポイントの解説」の繰り返しという構成になっているため、効率よくTOEICに出題されやすい文法事項を学習する事ができる。
True Tales Of American Life (Paul Auster著) (2006/8/18追加)
語彙を増やすには、やはり多読。一番とりつきやすいのは、自分が興味のある分野の雑誌になるだろうか。(そういえば、昔、読めもしないのにアメリカからクライミング雑誌を定期購読したっけ。)
ただ、やはりそれだけでは、どうしても語彙に偏りが出てしまうし、興味を持続させるのが難しいかも知れない。そんな時に気軽に読めるのは、、私の場合は”短編実話集”
ストリーが長くなると、ただでさえ英語で混乱しまくっている頭の中が、登場人物や伏線でグチャグチャになる。その点、短編小説は安心。少々、細部の意味が分からなくても大筋は理解できるし、「う、このまま読み進めるとやばいかも」という頃には、一話は完結している。
そんな掌編小説集の中でも、一番のお気に入りが、この "True Tales Of American Life"だ。
クスッと笑いたくなるような話(Wash Guiltや、A Plate of peas)から、歯を食いしばらないと最後まで読み通せないような話(My Story)、不思議な安堵感がある話(Aunt Myrtle)等々、最後まで飽きない。
もちろん、実話集とは良いながらも、ある種の誇張が入っているのだろう。ただ、その誇張の方向を見ることで、大げさに言えば、「この国の人々が、どんなものに価値を感じているか」を何となく知ることができる気がする。
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