フリーランスプログラマという仕事

 これは、あくまでも一つのサンプルとして読んでください。(=フリーランスプログラマとはこういうものだとは思わないでください。) あなたのせいで道を誤ったと責められても、責任は取れませんのであしからず。;-)

 発端

 学校(高専)を卒業してすぐに、地場では大手の会社に就職しました。周りは私の海外登山熱に理解を示してくれる方ばかりという、とても有り難い環境でした。しかし、さすがに入社三年目の職員に三ヶ月の欠勤は許して頂けず、また、「周りの好意に甘えつつ、自分の好き勝手をやるのは間違っているんじゃないか」と思うところもあり、三年目の冬に退職。冬のヒマラヤへ行く事になりました。

 帰国して一ヶ月、「どうやって仕事を探そうか」と思案している時に、以前の職場の上司から現在メインの顧客となって頂いているK社を紹介して頂きました。それがフリーランスとして働き始めたきっかけです。最初はアルバイト契約でしたが、数年後に「個人外注」(フリーランスプログラマ)と認めて頂きました。

 仕事の形態

 今は、プロジェクト単位で仕事を頂く事が多くなっています。(一つのプロジェクトは、数ヶ月〜1年で完結することが多いようです)。一人でやっているという制約上、大きなシステム全体を請け負う事は少なく、システムの一部分、または、システム作成の予備調査のような内容が多くなっています。 使用する言語、OSは様々です。贅沢を言っていると仕事を逃してしまいます。(と、偉そうな事を言っても商業系のCOBOLなどは未だに扱えませんが。。)

 SOHOでフリーランスプログラマを始めるのに必要なもの

 もし、SOHOでプログラマをやりたいと思っている人がいて、「必要になるものは?」と聞かれたら、多分、以下のように答えます。

  1.  仕事をだして頂けるお客様(これがなくては始まりません。^_^;)
  2.  パソコン ノートPCが一台、ディスクトップが1台あればOKです。
  3.  パソコン用ソフト(OS,開発環境など)
  4.  自分を印象づける何か。(忘れられたら仕事は来なくなりますので。)

 当然、一番難しいのは1だと思います。私の場合は親切な上司に紹介して頂いた訳ですが、そういう人がいなければどうするか。私もはっきりした答えは持っていないんですが、たとえば、最初は派遣で働きつつ良いお客様になってくれそうな相手を見つけ、その後に自分の能力をいやみにならないようにアピールするというのはどうでしょうか。

 やっていて嬉しい事

時間の自由が利く事

 プロジェクトの合間には1〜2ヶ月程度の空白期間ができる事があります。この時間は、次の仕事が決まっていれば至福の時間です。(逆に次の仕事が決まっていなければ不安の日々ですが。。)

 終わったプロジェクトについて、あれこれ分析してみたり、ちょっと触ってみたいなと思っていた新しい技術についての本を読んだり。もちろん、クライミングにも行きますし、余裕があれば海外にでも。要は自由になんでも出来ます。

会議が無い事

 もちろん、お客様との打ち合わせはやります。ただ、組織に属していたらどうしても多くなる、報告や意識統一のための会議などは一切でなくて良くなります。異論もあるかも知れませんが精神衛生上、とても良いです。

モノを作っている実感がある事

 とにかく、お客様からの要望に応えるために、色々と試行錯誤する事ができます。情報を調べたり、使えそうな部品がネット上に転がっていないか探し回ったり。大当たりの情報を見つけた時には、よっしゃ〜!とガッツポーズの一つも決めたい気分になります。

 

 やっていて苦しい事

 それは、なんと言っても仕事が無い時です。その次に苦しいのが過負荷状態の時。一人でやっている分、仕事に関しては誰も助けてくれません。かといって手を抜けば次から仕事は来なくなるかも。さぁ、どうしよう。。という時の気分は、ほとんど手持ちのピンが無くなった状態で、壁の中の脱出路を探すような気分です。(クライマーネタです。そうじゃない人、すみません。^_^;)

 そして、これからも

 多分、今のような形で仕事をやっていくと思います。場合によっては会社組織にするかも知れませんが、根っこはいつまでも、モノを創って楽しんでいける場所に置いていたいと思います。


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