2006年06月07日
良くない風潮なのでは。
がん対策法案が、今国会で成立する事になったようだ。詳細はこちら。
この件では民主党の議員が質問の際に、自分が癌患者である事を告白し、それが法案成立の大きな転機となったと聞いている。この法案の内容の是非は、私自身が内容を詳しく検討していないため、ひとまず置く。
私が気になっているのが「気の毒さ(または感情移入のしやすさ)」=「法案成立の可能性」といった図式が定着しないかという事。
たとえば、
・AIDSである国会議員がAIDS対策法
・未成年犯罪の被害者を家族に持つ議員が、少年法の厳罰化を要求
等々が、すぐに思いつくパターンだ。
もちろん、個別に法律を改正する動きはあって良い。ただ、その際に今回のように「質問者=当事者」の場合、「日本的な思いやり(当事者に厳しい言葉を浴びせるのはマナーに反する)」や、「当時者でないあなたに何が分かる」といった切り捨て、更には「このXX法に反対するものは悪だ」といったマスコミを使ったラベル付けの危険が大きくなるのではないだろうか。
この件では民主党の議員が質問の際に、自分が癌患者である事を告白し、それが法案成立の大きな転機となったと聞いている。この法案の内容の是非は、私自身が内容を詳しく検討していないため、ひとまず置く。
私が気になっているのが「気の毒さ(または感情移入のしやすさ)」=「法案成立の可能性」といった図式が定着しないかという事。
たとえば、
・AIDSである国会議員がAIDS対策法
・未成年犯罪の被害者を家族に持つ議員が、少年法の厳罰化を要求
等々が、すぐに思いつくパターンだ。
もちろん、個別に法律を改正する動きはあって良い。ただ、その際に今回のように「質問者=当事者」の場合、「日本的な思いやり(当事者に厳しい言葉を浴びせるのはマナーに反する)」や、「当時者でないあなたに何が分かる」といった切り捨て、更には「このXX法に反対するものは悪だ」といったマスコミを使ったラベル付けの危険が大きくなるのではないだろうか。