2005年11月
2005年11月30日
2005年11月27日
2005年11月22日
ちょっと長目の雑感
サッカーが好きで、良くサッカー関係のページを見る。
最近、あちこちで見かけるのが、難病の赤ちゃんを助けるための募金を呼びかける、このページへのリンク
親御さんの心情は理解できる。助かれば良いなとも思う。
ただ、「もしも、この子が他の平凡な(?)重病だったら?」「この病気を発症したのが80才の、どうしようもない老人だったら?」と考えると、考え込んでしまう。
「人命は地球よりも重い」という。「人の命に値段はつけられない」という。どちらの言葉にも自分は真実味を感じられない。
実際のところ人間の命には値段がついている。例えば「若さ」を尊ぶ文化の中で人命の二者択一を迫られれば、老人が犠牲になり若者を救う事が当然視されるだろう。(少年誌を良く読むのだが、この手のストリーはあふれかえっている)
逆に儒教支配下の中国のように、「親が生き残るためには、子は犠牲になって当然」といった考え方をしていた時代、文明もある。
どちらが「正しい」という結論が出る問題でも無いだろう。それぞれが社会というシステムを維持するために必要な価値観なのだから。
ただ、自分がひっかかっているのは、「マスコミ的な価値=命の重さ」になる時代というのは、少なくとも自分に取っては息苦しいだろうなという事。
あえて書く。
この子が助かったら、きっと新たな美談が創造され、何年かに一度はスペシャルモノが放送され、やがて人々から忘れ去られていく。(それはそれで良いのかも知れない。)
また、万一の事があれば、情動を煽る報道の波の後に、そういう事があったのかさえ忘れられていく。
自分の生死が、マスコミを通して人々に消費されるのはやりきれない。
同じように、他人の生死がマスコミを通して人々に消費されるのはやりきれない。
自分の生死ぐらい、自分の手の中に握っておきたい。
激しい登山をやった事がある人だったら、理解して貰える感覚じゃないだろうか。
私自身は、この募金はしない。
ただ、この子が助かれば良いなと思う。
冷たく聞こえると思うし、「他人事としか見ていない」という誹りもあるだろう。ただ、「メディアが伝えているから」「webで見たから」という理由だけで、身近で苦しんでいる誰かよりも、この子の事を親身に考えねばならない理由は無いと思う。
なんともまとまりのない雑感になった。感じた違和感を何となく書いておきたくて、久し振りの書き込みをした。
最近、あちこちで見かけるのが、難病の赤ちゃんを助けるための募金を呼びかける、このページへのリンク
親御さんの心情は理解できる。助かれば良いなとも思う。
ただ、「もしも、この子が他の平凡な(?)重病だったら?」「この病気を発症したのが80才の、どうしようもない老人だったら?」と考えると、考え込んでしまう。
「人命は地球よりも重い」という。「人の命に値段はつけられない」という。どちらの言葉にも自分は真実味を感じられない。
実際のところ人間の命には値段がついている。例えば「若さ」を尊ぶ文化の中で人命の二者択一を迫られれば、老人が犠牲になり若者を救う事が当然視されるだろう。(少年誌を良く読むのだが、この手のストリーはあふれかえっている)
逆に儒教支配下の中国のように、「親が生き残るためには、子は犠牲になって当然」といった考え方をしていた時代、文明もある。
どちらが「正しい」という結論が出る問題でも無いだろう。それぞれが社会というシステムを維持するために必要な価値観なのだから。
ただ、自分がひっかかっているのは、「マスコミ的な価値=命の重さ」になる時代というのは、少なくとも自分に取っては息苦しいだろうなという事。
あえて書く。
この子が助かったら、きっと新たな美談が創造され、何年かに一度はスペシャルモノが放送され、やがて人々から忘れ去られていく。(それはそれで良いのかも知れない。)
また、万一の事があれば、情動を煽る報道の波の後に、そういう事があったのかさえ忘れられていく。
自分の生死が、マスコミを通して人々に消費されるのはやりきれない。
同じように、他人の生死がマスコミを通して人々に消費されるのはやりきれない。
自分の生死ぐらい、自分の手の中に握っておきたい。
激しい登山をやった事がある人だったら、理解して貰える感覚じゃないだろうか。
私自身は、この募金はしない。
ただ、この子が助かれば良いなと思う。
冷たく聞こえると思うし、「他人事としか見ていない」という誹りもあるだろう。ただ、「メディアが伝えているから」「webで見たから」という理由だけで、身近で苦しんでいる誰かよりも、この子の事を親身に考えねばならない理由は無いと思う。
なんともまとまりのない雑感になった。感じた違和感を何となく書いておきたくて、久し振りの書き込みをした。
2005年11月21日
2005年11月19日
2005年11月17日
2005年11月14日
野々岳コンペ
いや〜、参加者の多さを見ると、ボルダリングというスポーツが浸透してきているんだなというのが、本当によく分かる。
当日は天気、気温とも良い状態で、しかも運営もスムーズ。岩も数え切れないくらいに沢山あり、圧倒された。山ボルでこれだけの量が固まっているのは九州内ではここだけ?
個人的には多くの知人とお会いできた事、新しい岩に触れた事が収穫だった。んが!携帯を落とすというポカをやらかしてしまい、K1氏、K原さんに迷惑かけてしまった。申し訳ない!途中から携帯探しでバタバタしたので、次は落ち着いて登りたいもの。
それにしても、gatoさんの登り、気合い入ってたな〜。体重絞って、せめて同じグレードを登れるようになりたい。昨年、アメリカに一緒に行った時には大体同じくらいは登れていたのにな〜と、ちと複雑な気分になる。鍛えて貰わねば。
また、奥さんに声援を送るルーさんと龍君、良い感じだった。自分にとって憧れる光景の一つ。
最後に、主催者の皆様、スポンサーの皆様、お疲れ様でした&有り難うございました。m(__)m
2005年11月12日
2005年11月08日
2005年11月07日
関係ないんじゃ?
NHKの記者が放火容疑で逮捕された。放火という犯罪行為については、捜査、裁判の過程で明らかにされていくものとして、ここでは触れない。
私が気にしているのは、NHK上層部や他のマスコミの反応の仕方。
なぜ、一職員が逮捕された事でNHK上層部が役員報酬の自主カットを申し出たりしなければならないのか?
また、毎日新聞のこの記事のように、あたかも不祥事があれば、現在行っている改革自体を無意味とするような荒っぽい論法を平然と並べ立てるのか?
(私見として、NHK改革、特に視聴料の強制徴収については反対であるが、それは改革内容の個々を見てのことで、十把一絡げに不祥事があったからダメという事ではない。)
極論を言わせてもらえば、少なくとも私にとってマスコミは、吟味するに足る情報や意見をもたらしてくれるものであれば、それで良い。さらに極論すれば、それを作っている人間が人間的に何の魅力もないような人、犯罪を犯した事がある人であっても、情報としての価値が見つけられる番組や記事であれば良いと思っている。(ただし、コンテンツを作る際での犯罪行為は別。たとえばスクープが欲しくて火をつけた今回のようなケースや、お金を貰ってバイアスがかかった記事を書くなど)
今回の事件についての報道姿勢を見ていると、NHKはまだまだ、「子(従業員)が不始末をしでかしたら、親(役員)が謝ってみせるのは当然」という、家族経営的な感覚が抜けていないように思える。すべての会社について、この家族経営感覚が悪とは言わないが、少なくとも放送機関においては、「魅力的な番組を作る、独立した個人」を育むのに邪魔になる要素ではないだろうか。
一方、他のマスコミ各社についても、「とりあえず水に落ちた犬は殴っておけ」的な感覚、「NHK=お上=批判しておけば視聴率は上がるだろう」的な態度に見える。
暗澹とした気分になる。
私が気にしているのは、NHK上層部や他のマスコミの反応の仕方。
なぜ、一職員が逮捕された事でNHK上層部が役員報酬の自主カットを申し出たりしなければならないのか?
また、毎日新聞のこの記事のように、あたかも不祥事があれば、現在行っている改革自体を無意味とするような荒っぽい論法を平然と並べ立てるのか?
(私見として、NHK改革、特に視聴料の強制徴収については反対であるが、それは改革内容の個々を見てのことで、十把一絡げに不祥事があったからダメという事ではない。)
極論を言わせてもらえば、少なくとも私にとってマスコミは、吟味するに足る情報や意見をもたらしてくれるものであれば、それで良い。さらに極論すれば、それを作っている人間が人間的に何の魅力もないような人、犯罪を犯した事がある人であっても、情報としての価値が見つけられる番組や記事であれば良いと思っている。(ただし、コンテンツを作る際での犯罪行為は別。たとえばスクープが欲しくて火をつけた今回のようなケースや、お金を貰ってバイアスがかかった記事を書くなど)
今回の事件についての報道姿勢を見ていると、NHKはまだまだ、「子(従業員)が不始末をしでかしたら、親(役員)が謝ってみせるのは当然」という、家族経営的な感覚が抜けていないように思える。すべての会社について、この家族経営感覚が悪とは言わないが、少なくとも放送機関においては、「魅力的な番組を作る、独立した個人」を育むのに邪魔になる要素ではないだろうか。
一方、他のマスコミ各社についても、「とりあえず水に落ちた犬は殴っておけ」的な感覚、「NHK=お上=批判しておけば視聴率は上がるだろう」的な態度に見える。
暗澹とした気分になる。