2005年12月
2005年12月31日
2005年12月17日
犯罪被害者は原則匿名報道を。。
犯罪被害者の実名、匿名発表の判断を警察にゆだねるか否かで、テレビニュースキャスターらが内閣府に申し入れを行った模様。詳細はこちら
私は、
(1)警察は報道に対しては実名を公表すべきだと考える。
(2)報道する際には、犯罪被害者も、犯罪加害者も原則は匿名で、限られた場合にのみ識者からなる第三者機関実名の判断を行えば良い。
と考えている。
理由は以下の通り。
>(1)実名発表がされないと犯罪の背景や事実確認の検証、調査が困難となり国民に真実が伝わらない。
実名発表は必要だが、実名報道は必要ない。
実名報道により、事件に直接関係のない家族などが受ける二次被害は限りなく大きい。加害者の親族であっても、その人が罪を犯した訳ではなく、不利益を受ける理由は無い。
また、例えば事件の動機などによっては、被害者の家族さえも被害を被る。
>(2)原因究明に支障が生じ、事件の再発防止に影響を与える
報道は、事件の再発防止に直接の影響を与えない。
慎重に取材を行い、よく練られた記事、番組にしても犯罪を直接抑止する効果は無い。(たとえば殺人を犯す時に、「あ、報道されるから止めよう」と思う人がどれほど居るだろうか?)
もちろん、原因の究明→報道→世論の喚起→法制化、予防システムの整備
というサイクルでの再発防止力はあるだろう。
ただ、それは実名報道でなくても実現可能な事だ。
増して、ワイドショー的な底の浅い報道が事件の抑止力になるとは思えない。
>(3)捜査ミスや怠慢隠しのために恣意(しい)的に使われる可能性がある−と指摘。
これは、同意する。警察が判断を行うのは正しくない。
> 「報道機関側も名誉、プライバシーに十分配慮して取材報道するようガイドラインの整備などに努力している」とし、自律的な判断を信頼してもらいたいとしている。
これについては、そうは思えない。
数日前に見た姉歯氏自宅への取材?行為などは、明らかに嫌がらせの域に達していた。「努力している」では不十分で、「強制力を持つ内規を策定し、報道各社が加盟した」状態になって、初めて議論の余地が生まれるのではないか?
私は、
(1)警察は報道に対しては実名を公表すべきだと考える。
(2)報道する際には、犯罪被害者も、犯罪加害者も原則は匿名で、限られた場合にのみ識者からなる第三者機関実名の判断を行えば良い。
と考えている。
理由は以下の通り。
>(1)実名発表がされないと犯罪の背景や事実確認の検証、調査が困難となり国民に真実が伝わらない。
実名発表は必要だが、実名報道は必要ない。
実名報道により、事件に直接関係のない家族などが受ける二次被害は限りなく大きい。加害者の親族であっても、その人が罪を犯した訳ではなく、不利益を受ける理由は無い。
また、例えば事件の動機などによっては、被害者の家族さえも被害を被る。
>(2)原因究明に支障が生じ、事件の再発防止に影響を与える
報道は、事件の再発防止に直接の影響を与えない。
慎重に取材を行い、よく練られた記事、番組にしても犯罪を直接抑止する効果は無い。(たとえば殺人を犯す時に、「あ、報道されるから止めよう」と思う人がどれほど居るだろうか?)
もちろん、原因の究明→報道→世論の喚起→法制化、予防システムの整備
というサイクルでの再発防止力はあるだろう。
ただ、それは実名報道でなくても実現可能な事だ。
増して、ワイドショー的な底の浅い報道が事件の抑止力になるとは思えない。
>(3)捜査ミスや怠慢隠しのために恣意(しい)的に使われる可能性がある−と指摘。
これは、同意する。警察が判断を行うのは正しくない。
> 「報道機関側も名誉、プライバシーに十分配慮して取材報道するようガイドラインの整備などに努力している」とし、自律的な判断を信頼してもらいたいとしている。
これについては、そうは思えない。
数日前に見た姉歯氏自宅への取材?行為などは、明らかに嫌がらせの域に達していた。「努力している」では不十分で、「強制力を持つ内規を策定し、報道各社が加盟した」状態になって、初めて議論の余地が生まれるのではないか?
2005年12月15日
こだわる理由
毎日新聞によると、「みずほ誤発注:証券三社が利益返上を検討」とのことだ。
返上先は「「投資者保護基金」などへの拠出が有力だ。」との事。
全く必要が無い事だと思う。みずほ証券への返金は論外としても、合法的に得た利益を、なぜ、さらなるタナボタを狙っている(政府系の?)第三者に渡さなければならないのか?
また、名前は公開されていない、そのほかの群小証券会社はその利益をはき出さなくて良いのか?
結局は、監督省庁(金融庁)に名指しされたか否かで、合法な利益を手元に留めておけるか否かが決まる。これは、結局、大臣が言ったような「道徳」の問題ではなく、「利権」の問題に思える。
普段は金融、経済関係には興味がない私が、この件に対して妙にこだわっているのには訳がある。
今回、誤発注が発生する際に、みずほ証券側のコンピュータで異常な発注を知らせる警告メッセージが表示された。しかし、熟練オペレータが、「警告がでるのはいつもの事だから」と、それを消して発注作業を続行したと聞いている。
ソフトウェア技術者に取って、現場は戦場のようなものだ。この件にしても、もし、警告メッセージが出ていなかったら、開発を担当した会社はほぼ間違いなく巨額の損害賠償を請求されて倒産。開発者はおろか、直接は関係の無い従業員まで路頭に迷うことになっただろう。
同業者に銀行・金融系システムは切迫した納期と過酷な労働条件での開発が多いと聞く。人々は労働時間が異常に長くなればなるほど創造的な考えを失い、自己防衛的になっていく。
今回の、「無視された警告メッセージ」にしても、多分、開発者の頭の中には「与える損害の大きさに比例して、警告メッセージのアイコンや警告音を変えるような作りにした方が良いんじゃないか」というアイデアはあった筈だ。顧客側の判断によるものなのか、あるいは「これ以上、仕事を増やしたくない」と思って開発者が口に出さなかったのかは分からないが、結局は、「無駄な警告メッセージが出過ぎて、全部の警告メッセージが無視されるシステム」になってしまったという事だろう。
プログラム開発者に取っての「開発に使える時間の量」は、建築工事での「鉄筋の量」と同じようなものだ。
外から見たら分からないが、しっかりと時間を取って作ったプログラムと、「こんな顧客と仕事をするのはイヤだ!」と呻きながら大急ぎで作ったプログラムとでは、外から来るインパクト(この場合は誤操作)に対する強度がまるで違う。
コンピュータが、ここまで生活に密接に関わっている時代、「建築基準法」ならぬ、「ソフトウェア作成基準法」でも作って、「xxxステップ規模の銀行オンラインシステムを開発するには、少なくとも3年の開発期間が必要。」「プログラマに週10時間以上の残業をさせるようなスケジュールを組んではいけない。違反した場合には2年以下の懲役」といった仕組みができたらなと思う。
で、話が元に戻る。なぜ私がこの件にこだわっているか、だ。
私としては担当省庁、担当大臣には、こういった「事故を防止する人的、法的なシステム」の事を気に掛けて欲しいのに、「美談ではない。」「ちょっとしたいい話になるような事ではない」とピントのはずれた事ばかり言っていると感じたため、少々逆上したという事だ。
もっとも、今日、報道されたように「3社が利益を寄付」という事になれば、ピントがずれたどころか「極めて巧妙に計算された政治的な発言」という事になるのか。う〜ん。
返上先は「「投資者保護基金」などへの拠出が有力だ。」との事。
全く必要が無い事だと思う。みずほ証券への返金は論外としても、合法的に得た利益を、なぜ、さらなるタナボタを狙っている(政府系の?)第三者に渡さなければならないのか?
また、名前は公開されていない、そのほかの群小証券会社はその利益をはき出さなくて良いのか?
結局は、監督省庁(金融庁)に名指しされたか否かで、合法な利益を手元に留めておけるか否かが決まる。これは、結局、大臣が言ったような「道徳」の問題ではなく、「利権」の問題に思える。
普段は金融、経済関係には興味がない私が、この件に対して妙にこだわっているのには訳がある。
今回、誤発注が発生する際に、みずほ証券側のコンピュータで異常な発注を知らせる警告メッセージが表示された。しかし、熟練オペレータが、「警告がでるのはいつもの事だから」と、それを消して発注作業を続行したと聞いている。
ソフトウェア技術者に取って、現場は戦場のようなものだ。この件にしても、もし、警告メッセージが出ていなかったら、開発を担当した会社はほぼ間違いなく巨額の損害賠償を請求されて倒産。開発者はおろか、直接は関係の無い従業員まで路頭に迷うことになっただろう。
同業者に銀行・金融系システムは切迫した納期と過酷な労働条件での開発が多いと聞く。人々は労働時間が異常に長くなればなるほど創造的な考えを失い、自己防衛的になっていく。
今回の、「無視された警告メッセージ」にしても、多分、開発者の頭の中には「与える損害の大きさに比例して、警告メッセージのアイコンや警告音を変えるような作りにした方が良いんじゃないか」というアイデアはあった筈だ。顧客側の判断によるものなのか、あるいは「これ以上、仕事を増やしたくない」と思って開発者が口に出さなかったのかは分からないが、結局は、「無駄な警告メッセージが出過ぎて、全部の警告メッセージが無視されるシステム」になってしまったという事だろう。
プログラム開発者に取っての「開発に使える時間の量」は、建築工事での「鉄筋の量」と同じようなものだ。
外から見たら分からないが、しっかりと時間を取って作ったプログラムと、「こんな顧客と仕事をするのはイヤだ!」と呻きながら大急ぎで作ったプログラムとでは、外から来るインパクト(この場合は誤操作)に対する強度がまるで違う。
コンピュータが、ここまで生活に密接に関わっている時代、「建築基準法」ならぬ、「ソフトウェア作成基準法」でも作って、「xxxステップ規模の銀行オンラインシステムを開発するには、少なくとも3年の開発期間が必要。」「プログラマに週10時間以上の残業をさせるようなスケジュールを組んではいけない。違反した場合には2年以下の懲役」といった仕組みができたらなと思う。
で、話が元に戻る。なぜ私がこの件にこだわっているか、だ。
私としては担当省庁、担当大臣には、こういった「事故を防止する人的、法的なシステム」の事を気に掛けて欲しいのに、「美談ではない。」「ちょっとしたいい話になるような事ではない」とピントのはずれた事ばかり言っていると感じたため、少々逆上したという事だ。
もっとも、今日、報道されたように「3社が利益を寄付」という事になれば、ピントがずれたどころか「極めて巧妙に計算された政治的な発言」という事になるのか。う〜ん。
2005年12月13日
美しい話ではないが。。
先日のみずほ証券誤発注問題で、担当大臣である金融相がコメントを出した。詳細は、こちら
確かに美しい話ではないと思う。ただ、担当大臣が他人事のように、
>「証券会社の経営者は行動の美学を持つべきだろう。
> 今回の行動は、心温まる『ちょっといい話』を載せた本には
> 決して掲載されない話だ」と注文をつけた。
と述べている事に強い違和感を感じる。
元々、私は美談が嫌いだ。
美談を作りたがっている人々、ある人を賛美する事で、人々に一定の道徳のタガをはめようとする人々が嫌いだ。
多分、自分の性格からして他人の弱みにつけこむような事はしないと思う。そういった意味で、上記の発言が個人として為されたのであれば、ある程度共感できる部分がある。
ただ、発言当事者が担当大臣となれば、話がまったく違ってくる。「法の間隙を縫って取引をした」と名指しされている証券会社に対する一種の脅しの効果があるのではないか?
上記のような事態を防げなかった事に、監督省庁には全く責任が無かったのか、改めて聞いてみたい気がする。
確かに美しい話ではないと思う。ただ、担当大臣が他人事のように、
>「証券会社の経営者は行動の美学を持つべきだろう。
> 今回の行動は、心温まる『ちょっといい話』を載せた本には
> 決して掲載されない話だ」と注文をつけた。
と述べている事に強い違和感を感じる。
元々、私は美談が嫌いだ。
美談を作りたがっている人々、ある人を賛美する事で、人々に一定の道徳のタガをはめようとする人々が嫌いだ。
多分、自分の性格からして他人の弱みにつけこむような事はしないと思う。そういった意味で、上記の発言が個人として為されたのであれば、ある程度共感できる部分がある。
ただ、発言当事者が担当大臣となれば、話がまったく違ってくる。「法の間隙を縫って取引をした」と名指しされている証券会社に対する一種の脅しの効果があるのではないか?
上記のような事態を防げなかった事に、監督省庁には全く責任が無かったのか、改めて聞いてみたい気がする。
2005年12月10日
2005年12月09日
これも凄い!
以前、google earthについてblogを書いたが、この、NASA world wind 1.3も解像度がものすごい!
しかもカバーしているエリアがgoogle earthよりも広い。
ほんのさっき、ダウンロードしたばかりだが、地図フェチにはたまらない一本になりそう。
しかもカバーしているエリアがgoogle earthよりも広い。
ほんのさっき、ダウンロードしたばかりだが、地図フェチにはたまらない一本になりそう。