2005年12月13日

美しい話ではないが。。

 先日のみずほ証券誤発注問題で、担当大臣である金融相がコメントを出した。詳細は、こちら

 確かに美しい話ではないと思う。ただ、担当大臣が他人事のように、
>「証券会社の経営者は行動の美学を持つべきだろう。
> 今回の行動は、心温まる『ちょっといい話』を載せた本には
> 決して掲載されない話だ」と注文をつけた。

 と述べている事に強い違和感を感じる。

 元々、私は美談が嫌いだ。
 美談を作りたがっている人々、ある人を賛美する事で、人々に一定の道徳のタガをはめようとする人々が嫌いだ。
 多分、自分の性格からして他人の弱みにつけこむような事はしないと思う。そういった意味で、上記の発言が個人として為されたのであれば、ある程度共感できる部分がある。

 ただ、発言当事者が担当大臣となれば、話がまったく違ってくる。「法の間隙を縫って取引をした」と名指しされている証券会社に対する一種の脅しの効果があるのではないか?
 上記のような事態を防げなかった事に、監督省庁には全く責任が無かったのか、改めて聞いてみたい気がする。

 

ynoge1 at 16:30 │Comments(0)TrackBack(0)clip!雑感 

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