2006年08月22日

The world according to Garp

548a4d85.jpg やや読むのに時間がかかってしまったが、3週間ほどで読み終えた。
 自分の読書癖として、あまりフィクションは読まないのだがこの本は最後まで、コンスタントに読み進められた。

 自分で言うのも変だが、この小説の主人公、Garpの偏屈さ、不寛容な人々や愚かな人々への苛立ちに、妙に親近感を覚える。散在する奇妙な黒い笑いも良かった。

 この本の最終章を読むうちに、「水滸伝」のエピローグを思い出した。作中に登場した人物が、どのように生涯を終えたかを淡々と綴る事で、波乱に満ちたいくつもの生涯が、一つの安定した円環を作っているように感じた。

 また、何度か読み返しそうな気がする。

ynoge1 at 21:57 │Comments(0)clip!読書 

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔