2006年09月15日

違和感

 今朝のニュースによると、自民党総裁候補の安倍氏が「大学入学時期を9月に変更し、4月から9月までの期間をボランティア活動を義務づけるようにしたい。」と考えているとの事だった。

 以下、感じた順に違和感を書いていく。

【1】単語内の矛盾
 義務づけられたり、強制されたら、少なくともそれはボランティア(自発的な)な活動では無いはず。「親に強制された恋愛結婚」と同じような単語内の矛盾が気持ち悪い。

【2】気持ち、情報の背景を持たない「ボランティア活動」への違和感。
 これは、あくまで自分にとって。。という話だが、何らかの「ボランティア」と呼ばれる作業をする時には、情報に触れ、自分ができる事と、効果、逆効果を考えて最終的に参加するかどうかを決めるようにしている。
 また、終わった後にも、それが良かったのか悪かったのか、少なくとも反省はするようにしている。
 その手の「考える」作業を省いて、国からお墨付きが出ている「良い事」をするのが、果たしてプラスになるんだろうか?

【3】時間の使い方を強制されたくはない。
 この発言の背景には「若い人は社会に奉仕する事で、自分を高められる。」という考え方があるように思える。
 半年の間、時間があればアルバイトをして好きなものを買うもよし、旅をするも良し。ダラダラ過ごすもよし。その時間をなぜ他人に強制された過ごし方をしなければならないのか?(もっとも、他人に強制される事に違和感を持たない人間が増えれば、コントロールする側では楽なのだろうが。。)
 本質的に社会的には無価値な趣味(クライミング)を持っているからかも知れないが、この手の「人間の存在価値=社会にどれだけ役だつ人間か」という価値観には、つい過剰に反応してしまう。

【4】その他
 「若い人は社会に、、」の部分が、「若い人は国家に、、」と容易に反転してしまいそうな怖さ。

 これは考えすぎである事を祈るが。。


ynoge1 at 13:48 │Comments(0)clip!雑感 

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