2007年12月21日

全身漫画家

 江川達也氏の半生記&エッセイ。
 「作品を作品としてだけ見たい」というのが根底にあり、あまり経歴などには注意を払わないタチなのだが、この本は面白かった。

 この人の、水木しげるの"身も蓋もない"戦争モノや、「デビルマン」への高い評価、「ドラエモン」への強烈な嫌悪など、嗜好が似ているように思える。その分、抵抗無く読めるのかも知れない。

 逆に、「学校」や「教育」についての強い思い入れには、素直に同調できない部分もいくつかあった。
 これは多分、私自身が中島義道が言うところの「人間嫌い」の要素を多分に持っているからだと思う。

 “全身漫画”家 (光文社新書)


 読後、作中で激賞されていた水木しげるの「カッパの三平」を注文してしまった。

ynoge1 at 20:19 │Comments(0)clip!読書 

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