2004年08月03日
憎悪を利用する人達
先日の日本対ヨルダン戦。確かに中国サポーターのブーイングを見ていて良い気持ちはしなかった。
ただ、中国のサポーターがああいう反応をするに至った経緯を考える時、ただ「不愉快だった」で済ませていいんだろうか、とふと思った。
「50年前の戦争の謝罪が不十分だから」という見方もできるし、繰り返し出てくる「日帝妄言」への怒りと見る事も出来る。しかし、明らかなのは中国の政治家が、それを最大限に利用していること。たとえば、いろんな不満(貧困、汚職、内政問題)をガス抜きして人々の目を核心から逸らすには、「身近に居て、いつでも蹴りつけられる犬」がいる事が一番。それが今回の日本では無かったのか?50年前の出来事を実体験として持つ人は少ない。それをあれほどまでの嫌日感情にするには、繰り返しメディアで語られた「歴史」があった筈。
もちろん、これは今回の中国に限った問題では無い。憎悪は恐怖とならんで一番利用しやすい感情の一つだと思う。たとえば今回の中国の大ブーイングを、反中国感情の拡大に繋げようとする人達もきっと出てくるだろう。日本でもアメリカでも、こんな事例は、誰にでも幾らでもおもいつくんじゃないだろうか。
のほほんとクライミングしていられるのも、日本を含むアジア地域の安定があるからこそ。扇動に乗せられないようにしたいなと改めて思った。
「50年前の戦争の謝罪が不十分だから」という見方もできるし、繰り返し出てくる「日帝妄言」への怒りと見る事も出来る。しかし、明らかなのは中国の政治家が、それを最大限に利用していること。たとえば、いろんな不満(貧困、汚職、内政問題)をガス抜きして人々の目を核心から逸らすには、「身近に居て、いつでも蹴りつけられる犬」がいる事が一番。それが今回の日本では無かったのか?50年前の出来事を実体験として持つ人は少ない。それをあれほどまでの嫌日感情にするには、繰り返しメディアで語られた「歴史」があった筈。
もちろん、これは今回の中国に限った問題では無い。憎悪は恐怖とならんで一番利用しやすい感情の一つだと思う。たとえば今回の中国の大ブーイングを、反中国感情の拡大に繋げようとする人達もきっと出てくるだろう。日本でもアメリカでも、こんな事例は、誰にでも幾らでもおもいつくんじゃないだろうか。
のほほんとクライミングしていられるのも、日本を含むアジア地域の安定があるからこそ。扇動に乗せられないようにしたいなと改めて思った。
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1. サッカー [ 手記 ] 2004年08月03日 11:16
PK戦でヨルダンチーム7人目の選手のボールがゴールポストに跳ね返った瞬間、妹と号泣してしまいました。
2. 怒号に近いブーイングの中での神がかり的逆転勝利 アジアカップ準々決勝日本vsヨルダン [ 葛飾鉄筋不健康家族 ] 2004年08月14日 13:02
台風通過後の蒸し暑い夜にすっかり鳥肌が立ってしまった。絶対絶命のPK戦2ダウンからの大逆転。川口はこの試合で一気に「神」になった。PKキッカー4人連続阻止は日本代表史上初である。ただし、国際Aマッチ史上初めての珍事付であることは忘れてはいけない。今は勝利の余